天皇陛下、難しい五輪関与 コロナ禍の開会式で「祝う」宣言か

2021年7月20日 21時07分
 天皇陛下

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 新型コロナウイルス禍の東京五輪開会式で、大会の名誉総裁を務める天皇陛下が、開会宣言を述べられる方向で調整が進んでいる。五輪憲章に従えば、開会を祝う宣言となるが、感染状況も急速に悪化。国民統合の象徴として難しい立場に置かれる。
 日本開催の五輪では、昭和天皇が1964年の東京大会と72年の札幌冬季大会で名誉総裁を務め開会を宣言。98年の長野冬季大会は在位中の上皇さまが担った。
 今回も過去の例に倣い、国の象徴である陛下の名誉総裁就任が決まった。しかし、感染拡大を受け、大半の会場で無観客開催が決定。開会式は、陛下のみで、皇后さまが出席せず、両陛下や皇族の競技観戦も見送りで調整が進むなど、皇室の関与は極めて限定的になる見込みだ。
 一方、開催条件などを成文化した五輪憲章には、開会宣言は国家元首が行うと明記。読み上げる文章も提示している。陛下は名誉総裁として式に出席し、和訳された憲章に従えば、「第32回近代オリンピアードを祝い、東京オリンピック競技大会の開会を宣言します」と述べることになる。式典の内容や詳細は、国際オリンピック委員会(IOC)の事前承認を得なければならないともされている。(共同)

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