PCR検査 梅干しの写真で唾液採取

2021年7月21日 07時13分

モニタリング検査の受付。ついたての奥に検査スペースがある

 取材で羽田空港に行った際、「無料でPCR検査やっています」と声をかけられた。東京都のモニタリング検査だという。どんなものか、受けてみた。
 都は、発熱の症状があるなど、保健所や医療機関の医師が必要と判断して行う「行政検査」に加え、ことし4月から感染拡大の予兆の早期探知のために、無症状者に対して行うモニタリング検査を始めた。駅、空港のような交通結線や繁華街で実施しており、場所や期間は公表していない。
 スマホでQRコードを読み込み、利用約款とプライバシーポリシーに同意して、生年月日や住所などの個人情報を登録。検査キットを受け取って、検査スペースに案内された。選挙の投票記載台のようなブースが並んでおり、記載台なら候補者一覧が掲示されているあたりに、レモンと梅干しの写真が貼ってあった。
 先端の直径が2〜3センチほどの綿棒の先を舌下に入れ、時折写真に目をやりながら3分。唾液でしっとりした綿棒を、不活化液の入ったチューブに入れて、ふたを閉め、提出する。所要時間は約15分。3日後の夜、待ちわびたメールに書かれたリンク先を開くと「結果:陰性」の表示が。ホッとした。
 陽性疑いの判定が出た人には、検査会社からメールに加え、医療機関の受診を勧める電話が入る。検査会社が提携する医療機関を案内するほか、都発熱相談センターでも近所の対応可能な医療機関を紹介してもらえる。都福祉保健局の担当者は「感染の再拡大を防ぐためには基本的な感染対策と健康管理が大切です。見かけたらぜひ検査にご協力を」と呼びかける。
 厚生労働省によると、鼻咽頭ぬぐい液と唾液では、発症から9日以内なら、同じくらいの精度で結果が得られるという。国も2月から、無症状者のモニタリング検査を東京、大阪、愛知、神奈川など14都道府県の事業所や繁華街などで展開している。 (小形佳奈)
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会場や期間は非公表。都によると、4月から7月1週(5〜11日)のモニタリング検査14万567件のうち、陽性疑いは118件。

検査スペースに並ぶ台。梅干しとレモンの写真が貼られている=いずれも東京都大田区で


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