コロナに熱中症対策、そして飲み物…ドタバタ続きのカシマスタジアム五輪学校観戦、大丈夫?

2021年7月21日 07時54分

22日から五輪のサッカーが開かれる県立カシマスタジアム=鹿嶋市で

 茨城県立カシマスタジアム(鹿嶋市)で二十二日から、東京五輪のサッカー競技が始まる。新型コロナウイルスの感染拡大で一般客は入れず、県内の小中学生らの学校連携観戦だけが認められたが、県には抗議が相次いでいる。気温が連日三〇度を超える中、コロナだけでも手いっぱいの現場は、熱中症対策にも追われる。ペットボトルの持ち込みを巡り対応が二転三転するなど本番直前までバタバタが続いている。 (松村真一郎)
 二十二日は午後五時から、サッカー男子一次リーグのニュージーランド−韓国、午後八時からホンジュラス−ルーマニアが開催される予定。カシマスタジアムでは八月五日までで、男女のサッカー計十一試合の日程が組まれている。
 学校連携観戦には、鹿嶋市やつくばみらい市の公立小中学校二十一校と県内の私立学校二校の児童生徒、引率教員ら計四千七人が申し込んでいる。二十二、二十五、二十七日の各一試合目(午後五時開始予定)を観戦する。
 県は観戦を県民に限定でき県外客を抑えられるとして、八日に学校連携観戦だけを認めることを決めた。それでも、県オリンピック・パラリンピック課によると、方針決定翌日の九日午前には電話やメールで五十件以上の抗議があり、これまでに百件以上が寄せられている。
 「子どもだけでも感染リスクがあるのではないか」と感染拡大を不安視するほか、「チケットを持っているのになぜ見られないのか」という不満の声もあるという。
 担当者は、県民に学校連携観戦について理解を求めた上で「観戦する子どもたちには、未来につながる貴重な機会を生かしてほしい」と期待した。
 県は観戦時の具体的な感染対策として、児童生徒に前後左右一席ずつ空けることや声を出さずに静かに応援することを求める。また、日没前の午後五時から観戦することから、鹿嶋市は熱中症対策として冷却剤を配布する。
 大会組織委員会は、テロ対策の観点から、大会会場に持ち込める飲み物について、七百五十ミリリットル以下の水筒やペットボトルを一本までと規定している。
 これに対して、鹿嶋市が「熱中症対策としては不十分だ」と組織委に要望した結果、二本まで持ち込めることになった。つくばみらい市も、同様に二本まで持ち込めると、保護者に通知している。
 そうした中、持ち込むペットボトルについて鹿嶋市の市立小学校一校が、大会スポンサーのコカ・コーラ社製の飲料を推奨する文書を保護者に通知していたことが判明。市には、スポンサーへの忖度(そんたく)を抗議する声が数十件寄せられた。
 市教委によると、組織委の担当者が、教職員らへの説明で、コカ・コーラ社以外の飲料はラベルをはがすことやスポンサーに配慮する対応を求めた。それを受けて学校側が十五日に通知したとみられる。
 市では公立小中学校の十八校約三千七百人が参加予定。市教委事務局の大須賀規幸部長は「学校側に対して、コカ・コーラ社に限定するように指示はしていない」と説明。「誤解を招いた」としてメーカーを限定しないことを各校に改めて通知した。

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