熱海土石流 避難者帰宅 「お帰りなさい」 別のホテルに移動の人も

2021年7月21日 08時13分

帰宅者用のバスを降り、自宅に向かう人たち=熱海市伊豆山で

 熱海市伊豆山の土石流災害は二十日、発生以来続いていた市内の熱海ニューフジヤホテルでの避難所運営が終わり、自宅の安全が確認された避難者がまとまって帰宅した。一方、今後も別のホテルで避難を続ける人も。体調面で不安を抱える声もある。
 「お帰りなさい」。熱海市伊豆山の伊豆山地区コミュニティ防災センター前では、市が手配したバスから帰宅者が降りてくると、町内会役員やボランティアから声がかかった。バスを降りた古明地(こめいじ)照子さん(73)は「今後が不安で眠れなかった」と避難生活を振り返った。
 規制区域内へ帰宅した田中勇治さん(81)は「やっぱり家に戻れるのはうれしい。気分的に楽だよね」と喜びながら「もっと大変な思いをした人に申し訳なさを感じることもあった」と明かす。伊豆山の仲道地区で町内会長を務める高橋恒夫さん(72)も行方不明の人、建物被害の大きい人を案じつつ「多少は進展しているのかな」。
 熱海市は二十六日〜八月十日、市総合福祉センター三階に罹災(りさい)証明書などの申請受け付けや発行などを行う被災者相談窓口を開設する。立ち入り禁止区域内の家屋で事前調査が済んでいる場合は今月二十一日から順次、罹災証明書の発行を始める。
 相談窓口では、生活再建などを全般的に相談できるブースや、市や県、国の支援内容などについての情報を提供するコーナーも設ける。相談窓口は午前九時〜午後四時。土日と祝日は午前九時〜正午。八月十一日以降は、市役所の税務課課税室が罹災証明書の申請・発行窓口となる。

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