【独自】東京都、都市ボランティア3万人放置 「新たな活動」連絡せず 五輪開幕に間に合うか「分からない」と準備局

2021年7月22日 06時00分
東京五輪・パラリンピックのシティキャストのユニホーム㊨と、フィールドキャストのユニホーム

東京五輪・パラリンピックのシティキャストのユニホーム㊨と、フィールドキャストのユニホーム

 東京五輪の無観客開催で、街頭での道案内など従来の役割がなくなった約3万人の都市ボランティアに対し、都が示すとしていた「新たな活動」について、大会開幕2日前になっても連絡が行われていないことが分かった。都オリンピック・パラリンピック準備局は「できるだけ早くお伝えしたい」としているものの、五輪の開幕に間に合うかは「分からない」と説明。ボランティアからは戸惑いの声が上がっている。(岡本太、原昌志)
 都の都市ボランティアは、今月8日の東京五輪の無観客開催決定により当初予定していた駅での道案内やパブリックビューイング(PV)会場での来場者対応など役割の多くが消滅した。都は9日、全員に送付したメールで、活動が取りやめになったことを伝える一方「東京の魅力発信」など新たな活動を取りまとめて改めて連絡するとしていた。
 ところが21日になっても都は個別に活動を依頼したごく一部のボランティアを除き連絡はしておらず、今後の具体的な活動内容は不明なまま。一方、新たな活動を示せたとしてもこの活動に3万人分を割り当てるのは困難とみられる。
 都市ボランティアの1人は21日、本紙の取材に「ボランティアの中には、予定などを空けている人も少なくない。無観客で活動がないことは覚悟しているが、せめて連絡はほしい」と不満を漏らした。
 都は「ぎりぎりで無観客となり、対応に時間がかかってしまっている」と釈明。一方、パラリンピックについては有観客を前提に準備を進めているとして「1人でも多くの方に参加してほしい」としている。
 首都圏の他自治体では神奈川県内は横浜市が9日に活動中止を決定し約2000人の参加予定者に連絡。藤沢市も取りやめを約800人の参加予定者に伝え別の活動への参加意向を打診した。
 約1300人が活動予定だった千葉県はオンラインで地元PRなどに参加してもらう。約4200人が参加予定だった埼玉県は案内などに代えて選手の出迎えなどを行う方針を先週表明している。

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