飲食店を買って応援「つながろうプロジェクト」城南信金

2021年7月21日 23時05分
 新型コロナウイルス禍で苦しむ飲食店を支援しようと、城南信用金庫が「買って応援!食べて応援!飲食店応援キャンペーン」を始めた。同信金の呼びかけで始まったテークアウト支援サイト「つながろうプロジェクト」に掲載された飲食店を、チラシの配布やポスターの掲示によって積極的に紹介。本紙も販売店にポスターを張るなどして応援する。

「頑張ろう飲食店!!」のポスター前で、がんばるぞー!と広瀬慶人さん

 「つながろうプロジェクト」のサイトは東京、神奈川両都県の居酒屋や洋食店など計約1850の飲食店を掲載。店舗ごとにおすすめメニューの写真や電話番号、営業時間、テークアウトや宅配に対応しているかなどを記した。
 城南信金は今回、「インターネットやスマートフォンを使う機会が少ない高齢者らにも、地域の飲食店のことを知ってほしい」と、サイトに掲載された飲食店を東京、神奈川の21の市区ごとに編集した冊子も作成。信金店舗などでの配布を始めた。
 同信金では、約2100人の全役職員がチラシを配布するなど支援サイトのPR活動に参加し、職員自らが「買って応援、食べて応援」を実践する。さらに両都県にある計85の支店や出張所などの店舗には、地元飲食店などの紹介コーナーを開設した。
 このコーナーは各店舗の職員がそれぞれのアイデアでデザインし、地元の飲食店のメニューやサービスを紹介するチラシを置くなどしている。同信金の担当者は「飲食店の皆さんの声を多くの人に届けたい」と話した。

◆緊急事態宣言「今回が1番厳しい」

 コロナ禍で営業時間の短縮や酒類提供の中止を余儀なくされ、飲食店の経営は日に日に厳しさを増している。現場の店主らは今、何を思うのか。

メロンのデザートも付いた「ひろせ特製弁当」(右)と「ひろせ特製国産豚ロースカツカレー」を見せるひろせ代表取締役の広瀬慶人さん=東京都品川区大井で

 「売り上げは『コロナ前』の半分以下の日が続く。テークアウトのお客さまも減る傾向で、緊急事態宣言下でも4回目の今回が1番厳しい」
 1912(大正元)年創業の老舗「割烹・とんかつ ひろせ」(東京都品川区大井)の店主、広瀬慶人さん(41)が打ち明ける。
 89(平成元)年から営業するJR大井町駅近くの現店舗は2階建て。地元常連客らに支持され、コロナ流行前は70席ある2階の宴会場が連日満席だった。1年余りで様相は一変、客が1人も来ない日もある。
 それでも広瀬さんは前を向いてきた。テークアウト限定の新メニュー「特製国産豚ロースカツカレー」(1080円)を開発。看板商品に育てた。マグロの刺し身、うなぎのかば焼きなどを集めた「特製弁当」(要予約、4320円)も人気だ。
 「ひろせ」以外の飲食店からも、「お酒が販売できず売り上げが7割減った」(横浜市港北区の中華料理店などの経営者)、「休まず毎日必死で働いても利益が出ない」(東京都大田区のビアレストラン)など、悲痛な声が上がる。こうした中での「つながろうプロジェクト」。広瀬さんは「ともにコロナと闘ってくれ、ありがたい」と強調し、「町の飲食店がどれほど苦しいかを知ってもらえれば」と話した。

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