<新型コロナ>川崎市内、きょうから酒類提供停止 「世の中回っているのに…」 飲食店嘆き「ずっと休んでいる」

2021年7月22日 07時14分

飲食店が立ち並ぶ川崎駅東口の繁華街。22日からまた酒類の提供停止を県から求められる=川崎区で

 神奈川県独自の緊急事態宣言により、飲食店は二十二日から再び、例外なしの酒類の提供停止を県から求められる。川崎市では、飲食店主らが苦境に疲れ切った表情を見せた。(安藤恭子、中山洋子、山本哲正)
 二十一日夕、川崎駅東口の繁華街は、休業の貼り紙で閉じられた店が目立つ一方、「二十四時まで営業」などとうたいにぎわう店もあった。
 川崎区の飲食店員の女性(46)は「午後八時を過ぎて開いている店も増えたが、密だから行きづらい。明日から外で飲めなくなる前に」と、早い時間にレモンサワーを飲んだという。女性の勤め先は感染症対策を守り、二十二日から当面の間休業。「世の中は回っているのに、なぜ飲食店ばかりが規制されるのかと思う」と複雑な表情を浮かべた。
 同区で飲食店を経営する女性(74)は一月の緊急事態宣言以降、数えるほどしか店を開いていないという。「今回も新型コロナウイルスの感染状況を思えば、どうせすぐ酒提供は全面禁止になると思っていた。店を閉めた同業者もいる。これだけ店を開けないと、やる気もなくなる」と嘆く。
 多摩区で居酒屋を営む女性(72)も「もともと午後七時に開ける店。営業のしようがなく正月からはずっと休んでる」と、お酒を出せない状況には諦め顔だ。
 「それでも誰を批判することもなく、まあるく、いたい」と語るが、経済産業省のキャリア官僚がコロナ対策の給付金をだまし取った疑いで逮捕された話を聞き、もやもやした思いを抱えたという。自身の持続化給付金は、書類に不備があるとされ受給できなかったといい「年寄りには難しい書類を一生懸命書いた私がだめで、いんちきする人が受け取れたのなら、どうなっているのか」と嘆いた。

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