川口いじめ 市文書不訂正決定 元生徒、取り消し求め提訴

2021年7月22日 07時17分

会見で提訴の理由などを語る森田志歩さん=県庁で

 川口市教育委員会がいじめに関する個人情報文書の誤りを訂正しないのは違法だとして、同市立中学在学時にいじめに遭い、不登校となった元男子生徒(18)が二十一日、市に不訂正決定の取り消しを求め、さいたま地裁に提訴した。
 訴状などによると、元男子生徒側は一月、市教委が開示した個人情報文書に、母親らの名前違いや事実と異なる記載など七十八カ所の誤りがあるとして訂正を請求。市教委は三月、「請求者本人の個人情報ではない」「文書作成当時の事実の認識、評価を記載した」などとして、いずれも訂正しないと決定した。
 訴状では、七十八カ所のうち、名前違いや、曜日の合わない日付、音声記録で事実と異なることが確認できる記載など三十六カ所について「明白な誤り」だと指摘。訂正しないのは、自治体や学校にいじめ被害者らに事実関係や必要な情報を適切に提供するよう求めるいじめ防止対策推進法や、市条例などに違反すると主張した。
 提訴後に県庁で記者会見した母親の森田志歩さんは「市教委は、訂正すればこれまで行ってきた説明に矛盾が生じるため応じないのでは。被害者にとって記録はすごく重要なので、適切に提供してほしい」と訴えた。
 市教委の担当者は取材に「訴状を確認していないのでコメントは控える」とした。(杉原雄介)

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