ゲリラ豪雨の季節 冠水にご注意 アンダーパス、全国最多250カ所

2021年7月22日 07時18分

大雨で冠水したJR東川口駅近くのアンダーパス(昨年8月13日撮影)

 突然の豪雨が相次ぐ季節、車を運転していて危険なのが道路の冠水だ。国土交通省のまとめによると、立体交差で地下をくぐるアンダーパスが県内には全国最多の約250カ所あり、特に注意が必要となる。冠水が起きやすい地点を示したハザードマップなどを活用し、無理な通行はしないことが肝心だ。(近藤統義)
 昨年八月十二日、JR東川口駅(川口市)の一帯は一時間で八八・五ミリの局地的な大雨に見舞われた。武蔵野線のガード下を通るアンダーパスは冠水し、車が水没。運転手は無事だったが、周辺は翌日も大雨に襲われ、再び冠水した。

道路冠水の危険な地点を示した地図=大宮国道事務所提供

 県によると、県管理道路での冠水被害は、台風19号が襲来した二〇一九年度は八十五件。二〇年度は三件にとどまったが、ゲリラ豪雨の頻発で決して珍しくはない。一六年と一九年には愛知県清須市と三重県いなべ市で、アンダーパス内で水没した車の運転手がそれぞれ犠牲になっている。
 こうした「冠水注意箇所」は埼玉県内で二百六十一カ所に上り、国交省大宮国道事務所(さいたま市)と北首都国道事務所(草加市)が地図にまとめてホームページ(HP)で公開している。そのほとんどがアンダーパスだ。
 県や国道事務所などはアンダーパスに入る手前に標識や電光掲示板を設け、注意を促している。また、国道事務所のHPでは道路に設置しているライブカメラの映像を見ることができ、出かける前の運転の参考にしてほしいと呼び掛けている。
 冠水した道路で車が止まってしまったら、どうすればいいのか。日本自動車連盟(JAF)埼玉支部で交通安全業務を担当する井平高史さんは「排気管が水圧でふさがれ、エンジンが動かなくなることもある。慌てずに避難してほしい」と求める。
 水位が上がってくると水圧でドアが開かなくなるため、窓ガラスを割る脱出用のハンマーを常備しておくことも必要という。「冠水路は見た目では水深が分からない。思いのほか深い可能性もあるので、無理をせずに引き返し、進入しないことが一番の運転の基本です」と強調する。

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