<華宝塚>シンプルな気持ちで 鳳月杏(ほうづき・あん)(月組)

2021年7月22日 07時26分

月組公演「桜嵐記」で楠木正時を演じる鳳月杏=東京宝塚劇場で

 月組公演「桜嵐(おうらん)記」(八月十五日まで、東京宝塚劇場)は、南北朝時代の動乱期に生きた南朝の武将、楠木正行(まさつら)の軌跡を描く。兄の正行(珠城(たまき)りょう)、弟の正儀(まさのり)(月城(つきしろ)かなと)とともに物語を支える正時(まさとき)を演じている。
 圧倒的優位を誇る北朝相手に、父・正成(まさしげ)の遺志を継いで南朝のために死力を尽くす三兄弟。
 「『なぜ戦うのか』がテーマ」という作品。「楠木三兄弟に生まれた宿命。迷いはあるが最終的に突き進んでいく」正時だが、妻百合(海乃美月(うみのみつき))とのドラマも見どころ。弓や刀を持っての立ち回りも多く、「命懸けの場面で魂が削られます」と明かしながら「夢とロマンが詰まった作品」と魅力を語る。
 ショー「Dream Chaser」は情熱的なスパニッシュの音楽やタンゴ、和風テイストの音色などで構成された盛りだくさんの舞台。コロナ禍の時世に希望のメッセージも届ける。
 小さい頃からテレビで宝塚の舞台を見るのが好きだった。中学生になって東京宝塚劇場で初観劇し、「好きなスターが同じ空間にいることがたまらなくて」、宝塚にハマっていった。
 時には存在感たっぷりの女性役もこなす、芸域の広い入団十六年目の男役。月組を支える実力派は「自分がいいと思う男役を皆さんにお見せするというシンプルな気持ち」を大事にしながら日々舞台に立つ。(山岸利行)

●● 三つの質問 ●●

 (1)無人島に何かひとつだけ持っていくとしたら?
 −愛犬(フレンチブルドッグ)を連れていきたい。表情など見ていて飽きず、癒やされます。
 (2)「幸せだなあ」と感じるときは?
 −客席の空気感を感じたり、生の拍手を頂いたとき。(コロナ禍の)前より身に染みて、うれしいです。
 (3)1週間休みがあったら何をしますか?
 −温泉や海など自然の多いところに行ってリフレッシュしたい。沖縄の島々を巡りたいです。
<ほうづき・あん>
 (1)出身地=千葉県船橋市
 (2)出身校=国府台女子学院中学部
 (3)入団年=2006年
 (4)愛称=ちなつ、てね
 (5)趣味=旅行
 (6)好きな花=プルメリア
 ※10月11日〜11月3日、福岡・博多座での月組公演「川霧の橋」「Dream Chaser−新たな夢へ−」に出演予定。
 ※新型コロナウイルス感染防止対策を徹底して上演しています。

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