犬たちと心通わす 林遣都主演 映画「犬部!」

2021年7月22日 07時26分
 大学の獣医学部に実在した動物愛護サークルを描いた青春映画「犬部!」(篠原哲雄監督)が22日公開。獣医師になった後も先頭に立って、犬たちを守る熱血漢の主人公を演じるのは林遣都(30)。「命に関わる物語だったのでやりがいを感じた。誰かのためにつながる作品」と役柄同様に熱く語りかける。 (藤原哲也)
 獣医学部生の颯太(林)は過剰すぎるほどの動物愛で保護活動を続け、同級生の柴崎(中川大志)らと一緒に「犬部」を設立。動物愛護に青春をささげ、卒業後は獣医師としての道を歩むが十六年後、颯太が逮捕されたと報道されて…。二〇一〇年刊行のノンフィクション「北里大学獣医学部 犬部!」(片野ゆか著)が原案で、同学部のある青森県十和田市で昨年夏にロケが行われた。
 動物好きという林は撮影前、主人公のモデルとなった獣医師が開業する動物病院を訪れ、実際の治療に立ち会うなどして役作りに生かした。「意思と覚悟みたいなものをしっかりと胸に置き、この役を全うしようと考えた」と振り返る。
 特に犬とのコミュニケーションは物語の柱で心温まるシーンも多いため、撮影の合間に中川ら共演陣と犬の宿泊所を訪れては絆を深めていった。「全然足りなかったと思うが、関係が少しずつ変化した。心を通わすことができて、そういった部分が一つ一つのシーンに出ていたと思う」
 同級生役の中川とは同じ事務所に所属。実際には七歳年下になるが「常に意見をぶつけ合っていた」と語る。二人の関係を巡る重要なシーンが多い中で、篠原監督を交えてよく意見交換していたそうで、「すごく頼もしかった」と刺激を受けた様子だ。

映画「犬部!」から。林遣都(左)と中川大志

 十代で俳優デビューし、多彩な役柄と確かな演技力で活躍を続ける。昨年三十歳となり、心境の変化が。以前は自分の芝居を見せたい気持ちが強かったそうだが、「今は単純に見てくれる人から日々の煩わしさを忘れさせるような存在でありたい」。肩の力が抜けて充実期を迎えている。
 今作では保護犬などの厳しい現実も描かれる。それだけに「一人一人の小さな心掛けで世界が変わってくれたら」と社会へのメッセージも口にした。
 出演は他に大原櫻子、浅香航大ら。

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