<曇りのち晴れ>地毛証明書

2021年7月22日 08時00分
 中学生の娘が学校から「地毛(じげ)証明書」を提出するように言われた。髪が茶色かったりウエーブがかかっていたりする生徒が、「生まれつき」と親の名前で申告するもの。「ブラック校則」の取材で存在は知っていたが、「本当にあるんだ」と、あぜんとした。
 学校に聞くと「髪染め&パーマが校則で禁止だから」「(染めたのではと)誤解を生まないよう、むしろ生徒を守るため」と説明された。というか、そもそもなぜ髪染めやパーマがダメ? 「ナチュラルで清楚(せいそ)なのが方針」とのことだが、理由ははっきりしない。
 娘は「後々疑われると面倒」と提出したが、反骨精神はないのか。中学時代、セーラー服のスカートを床すれすれまで長くし、ぺちゃんこにつぶした革かばんで登校していた親としては、あっさり感が寂しい。
 そう思っていたら、「明日、先生に抗議してくる」と娘。研究発表のグループを先生が決めたことに反発し、自分たちで決めたいと交渉しに行くのだという。何でも言われるがままになっているわけじゃないんだ、と少しホッとした。 (原尚子、48歳)
    ◇
厚い曇り空でも雲の向こうには必ず青空がある−
そんな思いを胸に、記者が暮らしの出来事を綴(つづ)ります。

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