<五輪リスク>御殿場、裾野、小山で自転車ロード 「観客数読めない」 密懸念 24、25日 観戦自粛要請

2021年7月22日 07時52分

選手が複数回通過する富士スピードウェイの東ゲート。周囲に歩道はない=小山町で

 御殿場市、裾野市、小山町がコースの一部となる東京五輪自転車ロードレースが二十四、二十五日に行われる。懸念されるのが沿道観戦による密の形成だ。新型コロナウイルスの感染拡大で大会組織委員会は沿道観戦の自粛を要請、県と三市町もホームページなどで呼び掛ける。ただ強制力はなく、自治体担当者からは「必ず沿道に観客は来る。数や交通手段は読めない」と不安の声が出ている。(渡辺陽太郎)
 レースは東京、神奈川、山梨、静岡の四都県がコースだ。武蔵野の森公園(東京都)をスタートし富士スピードウェイ(小山町)がゴール。県内は御殿場市で選手が住宅街を駆け抜け、小山町と裾野市で山岳コースを通る。走行距離は男子が約二百四十四キロ、女子約百四十七キロ。

沿道観戦自粛を訴える小山町のオリパラ用特設サイト

 二〇一九年に本番コースを一部短縮して行ったテスト大会では、スピードが出て迫力がある場所などに多くの客が集まった。この結果を基に、県や三市町は、組織委に沿道を監視するボランティアを集中配置するよう要請している。
 だが、スタジアムなどとは異なり、沿道の観客の管理は難しい。先月の県内での聖火リレーはボランティアの呼び掛けが届かず、各所で密が発生。飲食をしながらの観戦もあった。
 地元自治体の懸念は沿道だけではない。県内は、首都圏近郊で唯一、会場に一般の観客を入れる。観戦ガイドラインでは「直行直帰」が求められ、スピードウェイの観客は、JR御殿場駅などのシャトルバス発着駅で組織委が誘導する。だが、ある自治体の担当者は「観戦後、気分が高揚した観客が駅の近くの飲食店に立ち寄っても止められない。モラルを信じるしかない」と話す。
 また、感染リスク以外の不安もある。小山町は、観客の車での来町も警戒する。当初は町内に県が有料駐車場を設ける予定だったが、自粛要請に伴い取りやめた。担当者は「路上駐車されると町民の移動や緊急車両の通行に影響が出る。最悪、町民生活がまひしてしまう」。町の五輪・パラリンピック特設サイトに駐車場がないと記し、車で来ないよう強く訴えている。

PR情報

静岡の新着

記事一覧