関東学童千葉県予選 大橋みどりファイターズが県初頂点 創部46年目の歓喜

2021年7月22日 08時18分

優勝した大橋みどりファイターズ(いずれも鈴木秀樹撮影)

 県内の各支部代表16チームが参加して6月19日に開幕。11日に市原市の玉前野球場で準決勝と決勝を行い、大橋みどりファイターズ(東葛)が今井ジュニアビーバーズ(千葉)を下して初優勝した。実花レジェンド(習志野)とツインドルフィンズ(船橋)が3位。大橋は県代表として8月7、8日に東京・都営駒沢球場で行われる関東大会に出場する。 (鈴木秀樹)

◆監督のひと言でガラリ

 厳しかったダブルヘッダー2試合目を完勝で終え、創部46年目で初めての「千葉県一」に輝いた大橋みどりファイターズ。試合後のあいさつを終えたベンチ前で、コーチ陣らと次々にハイタッチを交わす選手らの笑顔には、疲労の中にも、戦いきった満足感があふれている。
 ただ、指揮を執って14年目となる西原大助監督は違った。「子供たちが本当に素晴らしい戦いをしてくれました」と話す、淡々とした口調に反して、眼鏡の奥からあふれ出る涙が止まらない。「選手たちも頑張ったが、彼らの親も含めたコーチたちが、本当に頑張ってくれたんです」。コーチの数は、実に30人。コロナ禍の中、一丸となって工夫を重ねながら練習を重ねた。

勝利に大貢献した先発・青柳

 決勝で先発したのは「公式戦での先発はほとんどなかった」(西原監督)という軟投派左腕の青柳大幹。1回裏にいきなり、今井ジュニアビーバーズ打線に1死球3安打で2点を許す立ち上がりも、「ムキになって速い球を投げていたので、ひと言掛けました」という指揮官の言葉で、ガラリと変わった。青柳本人も「監督に『もっとスローボールを使え』って言われて。あれで落ち着きました」と、2回以降の投球は一変。すっかり相手打線を手玉に取り、ポップフライと内野ゴロの山を築いた。

◆ノーサインも動き共有

3回表、反撃ののろしとなる2点適時二塁打を放つ柴田

 打線はノーヒットだった3回、9番・青柳が左翼に二塁打を放つと、それが合図のように、次々と安打を重ねた。柴田樹の二塁打、櫻庭開斗の三塁打に死球と敵失も重なり、この回、打者10人で5得点。4回にも島内陽路、柴田の連打などで2点を挙げ、なおも2死満塁の場面で、オートマチックスタートのフルカウントから6番・伊東遼馬が放った当たりは一、二塁間を抜けて2点適時打となった。

柴田に続き適時三塁打を放つ櫻庭

 5回にも1点を加えた大橋は、その裏、「チーム全員が彼の背中を見て、練習に励んできた」という頼れるキャプテン、島内がマウンドへ。先発した準決勝に続く登板で疲労も見えたが、「多少は点をあげてもいいかなと思って、リラックスして投げられた」と、5回裏に犠飛で1点を許したものの、その後をピシャリと締めて歓喜の瞬間を迎えた。
 西原監督がつぶやく。「実はウチ、ほぼノーサインなんです」。試合中、ベンチからコーチらの指示は飛ぶが、サインプレーはなし。適当なわけではない。場面に応じた動きを、選手たちがあらかじめ理解し、共有できているということだ。
 打撃と走塁は常に積極的。「決勝は先制されたけど、一番良い攻撃ができたと思います」と島内主将。この勢いで、初出場の関東大会も、一気に頂点まで駆け抜けたい。

優勝を決め、ベンチ前でコーチらとハイタッチを交わす大橋みどりファイターズナイン

◆優勝メンバー◆

(10)島内陽路(0)柴田樹(2)石井博貴(3)小笠原遼(4)鷲頭大輝(5)櫻庭開斗(8)森瀬成(9)青柳大幹(12)森蓮介(14)畠田裕太(15)金井海璃(17)西根海吏(18)伊東遼馬(19)吉本圭佑(20)早坂蔵之介
大橋みどりファイターズ
005410|10
200110|4
今井ジュニアビーバーズ
 (時間切れ6回)
(大)青柳大幹、島内陽路−柴田樹
(今)澤口稜平、竹中琉斗、落合太郎−河原幹太

◆今井ジュニア 準Vに悔いなし

準優勝した今井ジュニアビーバーズ

 決勝では敗れた今井ジュニアビーバーズも、その強さは疑いようがない。
 準決勝ではツインドルフィンズに8−0の完勝。澤口稜平、竹中琉斗、落合太郎の3投手はいずれも伸びのある速球と、制球良いスローボールを持ち、完成度の高い投球術を披露し、大型選手がそろう打線も、そのパワーを十分に発揮した。
 決勝も初回に2点を先取し、主導権を握ったかに見えたが、大橋の技巧派左腕・青柳のギアチェンジにより、攻撃のリズムが狂わされた。
 好球必打の打線は、どの選手も初球から、行ける球はフルスイング。その超積極的な打撃が、結果的に相手投手を助ける展開となり、攻撃のリズムの乱れが守備にも響いたか、失策も重なっての大量失点で万事休す−。
 それでも、指揮を執る橋本和明監督は「彼ららしく、全力で戦ってくれた。結果は仕方ありません。悔いはないですよ」と選手らをねぎらった。点差は開いたが、ダブルヘッダーでは起こり得る結果だ。「選手たちは、ここで終わるわけではありません。まだ上のある子たち。これをいい経験にして、さらに力を付けてほしい」と今後の成長を期待した。

◆準優勝メンバー◆

(10)河原幹太(0)柳瑛也(1)竹中琉斗(2)妻倉璃人(3)橋本礼(4)川井正樹(5)西村悠奈(6)橋本怜央(7)伊藤佑(8)佐瀬義博(9)澤口稜平(11)岡村日葵(12)佐伯珀虎(13)成島優暉(14)増田陸人(18)落合太郎

3位 実花レジェンド

3位 ツインドルフィンズ


 ▽1回戦
大橋みどりファイターズ(東葛)7−4ブラックタイガース(葛南)
ルネ新妙典マリーンズ(市川)7−6大森フライヤーズ(千葉)
市原国分寺ウイングス(市原)9−2大南ファイターズ(八千代)
実花レジェンド(習志野)10−3畑沢コンドルズ(かずさ)
 (タイブレーク)
松葉ニューセラミックス(柏)7−0海上学区スポーツ少年団(東総)
ツインドルフィンズ(船橋)5−2内野シャークス(印旛)
小轡ジュニアーズ(九十九)15−1和田レッドローズ(安房)
今井ジュニアビーバーズ(千葉)8−3佐倉ビクトリー(北総)
 ▽2回戦
大橋みどりファイターズ8−4ルネ新妙典マリーンズ
実花レジェンド14−0市原国分寺ウイングス
ツインドルフィンズ7−5松葉ニューセラミックス
今井ジュニアビーバーズ9−1小轡ジュニアーズ
 ▽準決勝
大橋みどりファイターズ3−2実花レジェンド
今井ジュニアビーバーズ8−0ツインドルフィンズ
(東京中日スポーツ)

関連キーワード

PR情報

みんなのスポーツの新着

記事一覧