人流が問題なのに…観客数、当日に発表されず 五輪組織委に批判

2021年7月22日 19時46分
橋本聖子会長

橋本聖子会長

 21日に宮城県の宮城スタジアムで観客を入れて行われた東京五輪の女子サッカーの観客数が、試合当日に発表されていなかったことが分かった。Jリーグやプロ野球などで観客数は、当日に発表されることは常識。新型コロナウイルスの感染対策が課題となる中、22日の東京五輪・パラリンピック組織委員会の会見では、記者から「人流抑制が問題視されているのに、信頼が得られるとは思わない」と、ずさんな運営への疑問の声が上がった。
 会見では、宮城が地元の河北新報社の記者が21日の試合の観客数がその日のうちに何回か問い合わせたが発表がなかったとし「観客数は、スポーツイベントの基本中の基本。なぜ即日試合直後に発表にならなかったのか」と指摘。さらに「観客数は人流抑制が問題視されている中で、非常に大きな要素。こうしたものが速やかに出されない組織委員会の行動が信頼を得られるとは思わない」ともただした。
 すると、高谷正哲スポークスパーソンは「昨日の入場者数は約2000人です」とその場で発表。「今後対応に関して速やかに情報をお示しできるかはレビュー(見直し)の最中です。改めて皆様にお伝えの仕方も含めてお話をして行きたい」と語った。
 続いて橋本会長は、宮城県から感染対策をしっかりするように要望を受けたとして「感染対策をしっかりやるように人を派遣をしたりしてきたが、まだまだ不十分なところがあるかもしれないので、丁寧にご理解頂けるように進めていかなければいけない」と観客数の発表問題については直接触れずに答えた。
 
 これに対し、記者は「コロナがあろうがなかろうが、普通は試合中、試合後にすぐに出るもの。コロナの問題でなく、事務作業の問題。こういうことすら、基本的なことに問題があるのはどうなのか」と指摘した。
 この日の会見では、開会式のショーの演出を担当する元お笑い芸人の小林賢太郎が過去にユダヤ人の大量虐殺をやゆするコントをしていたことが分かり、解任を発表した。
 相次ぐ問題の発覚に、高谷氏は「ご指摘を受け入れなければならない。プロセスに関しては、しっかりレビューしている」と繰り返し、橋本会長は「また、あの今、私が話をしたのは観客数の方ではないことでのお話になってしまって申し訳ありませんでした」と答えた。

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