英リバプールの世界遺産登録を抹消 一帯の再開発が理由、市長は反発

2021年7月22日 20時18分
英中部リバプールの港湾地区=2020年12月、ゲッティ・共同

英中部リバプールの港湾地区=2020年12月、ゲッティ・共同

 【ロンドン=藤沢有哉】国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は21日、英中部リバプールの世界遺産登録を抹消すると発表した。「特質の不可逆的な損失」が理由で港湾地区など登録地一帯での再開発を問題視した。
 登録抹消は、2007年の「アラビアオリックスの保護区」(オマーン)、09年の「エルベ渓谷」(ドイツ)に続いて3例目。
 リバプールは18~19世紀の産業革命期に世界的な貿易拠点に成長し、大英帝国の発展を支えた。当時の海運関連施設や造船所などが残る6つの地区が04年、「海商都市」として世界遺産に登録された。だが12年には、高層ビルなど一帯の再開発計画で「危機遺産」に登録され、その後も計画は進んでいた。
 英BBC放送によると、リバプールのアンダーソン市長は「投資の恩恵で、われわれの世界遺産はこれまで以上に良い状態にある」と主張。登録抹消は「理解できない」と反発した。

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