高い戦術眼で局面を打開した堂安、久保建<サッカー・風間八宏評論>

2021年7月22日 23時57分
風間八宏さん

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 初戦に勝てば波に乗るし、もし落とせばその後のプランはまったく変わる。相手の分析も難しい初戦で、苦しみながらも勝ったことは、とても良かった。
 自陣に引いて守った南アフリカに対して、日本の最終ラインは無理には上がらなかった。普段ならもっと人数を掛けるだろうが、初戦だから慎重になったと思う。オーバーエージ(OA)の3人を含め、バランスを崩さずしっかり守っていた。
 その分、テレビの画面に入る日本の選手が少なかった。それだけ選手同士の距離が離れていたということだ。その状況に穴をあけようと、ポジションを移しながら頑張っていたのが堂安、久保建の2人。試合の状況を見ながらプレーしていて、高い戦術眼を見せた。
 評判の高かったチームも初戦を落としていて、今回の五輪は国の名前だけで強さを測れない。次戦のメキシコは相当強いだろう。ボールの周りに人数を掛けて、チームとして戦う伝統がある。日本が南アフリカ戦のように間延びして、個の戦いになれば難しい戦いになるだろう。おそらくマークが厳しくなる久保建、堂安に自由度を与えるためにも、プラスアルファを加える選手が出てくることを楽しみにしている。(元J1名古屋、川崎監督)

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