夏に最適 おにぎらず弁当 衛生的で見栄えも◎

2021年7月23日 07時19分
 自分の好みに合わせて作れ、混雑した場所を避けて食べられる弁当は、コロナ下も変わらないお昼の楽しみ。だが、ぐんぐん気温が上がると、持ち歩く間に傷まないか心配になる。愛知県栄養士会副会長の江口澄子さん(70)に、見栄えも栄養バランスもよく、夏場もおいしく食べられる弁当を教えてもらった。
 「ふたを開けてワクワクするカラフルなお弁当は、栄養バランスも取れている」。江口さんが提案するのは、箸を使わずに食べられる「おにぎらず」の弁当だ。断面を見せて詰めれば、目にも楽しい。
 おにぎらずは、ラップの上に四角いのりを置き、中央にご飯をひし形に敷いて、好きな具を六種類ほどのせる。おすすめの具は、焼き鳥やサンマのかば焼きなどの缶詰。そもそも無菌状態なので安心だ。卵はよく火を通したゆで卵や厚焼きに。ハムやベーコンもフライパンで焼くと香ばしくなり、殺菌もできる。菌が繁殖しないよう、ご飯も含め全ての食材を冷まして作るのがポイントだ。
 赤、黄、緑、白、黒の五色を意識して具を選べば、さまざまな栄養素が取れる。トマトやニンジン、ピーマン、ブロッコリーなど赤や緑の野菜はカロテン、白いタマネギやキュウリはビタミンCやミネラルが豊富。卵はタンパク質や鉄、海藻やキノコには食物繊維が多く含まれている。
 のりを畳んでラップで包み冷蔵庫に十分ほど入れれば具材とご飯がなじむ。八〇度程度の湯で包丁をぬらし、真ん中に切り込みを入れてから包丁を引きながら切ると、つぶれずきれいな断面になる。
 弁当箱に隙間なく詰めれば、持ち運んでも寄りにくい。おかずは使い捨ての小分けカップに入れ、汁気が隣の品に漏れないようにしたい。防腐効果がある酢を使ったピクルスは日持ちがし、夏に頼れる常備菜だ。

<カラフルピクルス>

【材料】
キュウリ中1本、タマネギ1/2個、ミョウガ2本、セロリ6センチ、シメジ1/4株、ピクルス液(酢200ミリリットル、水180ミリリットル、砂糖大さじ5、塩小さじ2、輪切り赤唐辛子適量、ローリエ1枚)
【作り方】
<1>鍋に液の材料を合わせ、中火で一瞬煮立たせ、粗熱を取る。
<2>野菜は3センチ長さのスティック状に切る。シメジは房をほぐし、さっとゆでる。
<3>瓶に(2)を入れて(1)を注ぎ冷蔵庫へ。2時間ほどで食べられる。日持ちは1週間ほど。パプリカ、ピーマンも合う。粒こしょう適量を加えてもいい。

◆調理する手 清潔に

 江口さんによると、菌やウイルスを「つけない、増やさない、やっつける」が、食中毒予防の三原則。一番重要なのは、清潔な手で作ること。使い捨ての手袋を使うのもいい。調理中に生の肉や魚、卵に触ったり、トイレに行ったりした後は必ず手を洗う。手や指に傷がある場合は食中毒菌の一つ、黄色ブドウ球菌が繁殖しているので手袋をはめる。弁当箱は、パッキンなどの細かい部分も分解して洗い、よく乾かしておく。
 菌は体温くらいの温度を好み、水分が多いと増えやすい。生野菜はキッチンペーパーでよく水気を拭き、ご飯はバットなどに広げて冷まして詰める。できた弁当は保冷バッグなどに入れ、保冷剤で冷やすといい。
 菌やウイルスは、フライパンや電子レンジでしっかり加熱すると、ほとんどが死滅する。前夜の残り物のヒジキの煮物やきんぴらを使うときは、朝、鍋などに移し、菜箸でかき回しながら空いりして汁気を飛ばし、冷ます一手間が必要だ。(蓮村瑞希、服部壮馬、東田茉莉瑛、吉田瑠里)

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