桐光学園 慶応に敗れる<高校野球・神奈川>

2021年7月23日 07時26分

7回のピンチでマウンドに集まり、チームメートに声をかける桐光学園の内囿主将(左から2人目)=相模原球場で

 第103回全国高校野球選手権神奈川大会は二十二日、県内4球場で5回戦8試合が行われた。相模原球場では第1シードの桐光学園(川崎市麻生区)が3−8で慶応(横浜市港北区)に敗れる波乱があった。
 「打倒・東海大相模」を掲げ、甲子園の全国制覇を目標にしていた桐光学園は、慶応の2投手の継投に狙い球を絞れず、上位も下位もむらなく攻める打線が8安打3得点に抑えられた。主将の内囿光人(うちぞのこうと)選手(3年)は「敗戦の悔しさはありますが、このチームでやってきたことは楽しかった」と涙ながらに話した。

◆夢舞台V目標 主将に涙

 5点差を負う桐光学園の九回の攻撃でも、主将の大声が途切れることはなかった。最後の打者が打ち取られると緊張の糸が切れたのか、少しずつ涙がほほを伝った。第1シード校で最初に姿を消すことになり、「ふがいない試合をしてしまった。応援してくださった人たちに申し訳ありません」。内囿選手が発した言葉はすべてかすれていた。
 先発マウンドを踏んだ渋沢康羽(こう)選手(3年)が二回二死満塁から押し出し四球で先制された。三回に内囿選手の同点三塁打などで一時は逆転したものの、その後も慶応打線を抑えることはできなかった。
 激戦区・神奈川で甲子園出場を目指して、チームには全国から選手が集まってくる。レベルの高い選手の中で志願して主将となった。川崎市立生田中(多摩区)出身でレギュラーではただ一人の地元選手。「地域を意識したことはなかったが、生徒も川崎の人が多いので主将として甲子園での優勝を見せてあげたかった」と涙をぬぐった。
 厳しい練習や日々の生活のなかで、常に主将として先頭に立ってチームをまとめてきた。「いいチームメート、いい指導者、いい保護者がいたからできた。でも毎日の緊張感は大変でした」と顔には出さなかった苦労も大きかった。
 野呂雅之監督は早すぎる敗戦に肩を落としながら、「大きな声でチームを引っ張るしっかりしたキャプテンでした」と労をねぎらっていた。(安田栄治)

関連キーワード

PR情報

神奈川の新着

記事一覧