「国民置き去り」競技始まる 神奈川県内無観客 男子サッカー会場周辺の様子は

2021年7月23日 07時34分

無観客開催となり、フェンスに囲まれた日産スタジアム=いずれも横浜市港北区で

 新型コロナウイルス感染者が急拡大する中、東京五輪の県内の初競技となる男子サッカーが二十二日、横浜市港北区の日産スタジアムで開かれた。しかし、無観客開催のため、会場周辺を歩いても、人影はまばらで静か。「生で試合を見たかった」と惜しむ声や「国民置き去りの五輪だ」と批判の声を聞いた。(丸山耀平)
 午後五時半ごろ、コートジボワール−サウジアラビア戦のキックオフを知らせる笛の音が競技場の外にまで聞こえた。しかし、観客がいれば聞こえるはずの歓声は聞こえない。周辺にいるのは、散歩やランニングをする住民や、時折、立ち止まって競技場の外観を写真に収める人くらい。目立ったのはボランティアや警察官。試合中、周辺を行き交っていた。
 散歩で訪れたという同区の麻野理英さん(40)は「五輪開催を楽しみにしていた。生で観戦したかった」と残念そうに競技場を見つめた。ベンチに座っていた同区の会社員男性(52)は「始まっているのは知らなかった。関心がない。国民置き去りの五輪も珍しい」と語気を強めた。
 会場周辺には、有観客での開催を想定した「観客入場口」と書かれた案内板が各所に残されたままだった。
 県が独自の緊急事態宣言を発令し、この日から清川村を除く三十二市町の飲食店に再び酒類の提供停止要請が始まった。しかし、競技場のある新横浜駅の周辺は、若者たちが酒類を提供している飲食店に次々と入っていった。

「観客入場口」と書かれた案内板が残る日産スタジアム


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