戸田育ち なでしこ・長谷川唯選手 初戦で同点弾アシスト

2021年7月23日 07時45分

日本-カナダ戦の前半、ゴールを狙う長谷川唯選手=21日、札幌ドームで

 五輪開幕に先立ち競技が始まったサッカーで、女子代表の「なでしこジャパン」を戸田市で育ったMF長谷川唯選手(24)がけん引している。二十一日のカナダとの初戦では、正確なロングキックで同点ゴールをアシストした。小学生時代に指導した同市の田中治夫さん(68)は「今のなでしこで代えが利かない存在」と活躍を見守っている。
 長谷川選手は仙台市で生まれ、幼少期に戸田市へ引っ越した。戸田南小学校二年で入団したのが、全国大会で三位の実績がある地元の「戸木南(ときなん)ボンバーズ」。当時の監督だった田中さんは「小柄で線も細かったが、足元の技術が高くセンスを感じた」と振り返る。

田中治夫さん

 田中さんの記憶に残っているのは、長谷川選手の熱心な練習ぶりだ。「広場でドリブル練習をよくしていた。走るのも好きで、試合終盤でも運動量が衰えるのを見たことがない」。チーム内では声を出し、仲間を引っ張るタイプだったという。「人の意見に左右されず、自分の考えを主張できる子だった」
 中学から名門の日テレ・東京ヴェルディベレーザの下部組織に入ると、さらに才能を伸ばした。年代別代表に選ばれ、日本が初優勝した二〇一四年のU−17(十七歳以下)ワールドカップでは準MVPに輝いた。現在はイタリアのACミランに所属。若手が多い今回の代表チームでは攻撃陣の中核を担う。
 そんな大先輩に憧れ、市外や都内から戸木南ボンバーズの門をたたく子どもは少なくない。田中さんはカナダ戦をテレビ観戦し、長谷川選手のプレーを「チーム全体で単純なミスが多かったが、よく動いてボールに絡んでいた。アシストもして及第点だった」と評価。次戦以降もピッチを走り回る姿に注目している。
 カナダ戦にはさいたま市出身のGK池田咲紀子選手(28)、吉川市出身のDF南萌華選手(22)、川越市出身のMF塩越柚歩選手(23)も出場した。(近藤統義)

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