鹿嶋で五輪サッカー開幕 学校連携観戦のみで大歓声なく 子どもら「一生に1度の経験」

2021年7月23日 07時49分

ゴールポスト裏側の学校連携観戦の子どもら以外に観客が入っていない県立カシマスタジアム=いずれも鹿嶋市で

 県立カシマスタジアム(鹿嶋市)で二十二日、東京五輪のサッカー競技が始まった。新型コロナウイルスの感染拡大により、一般客は入れず、地元の小学生ら計四校約千人の学校連携観戦の対象者のみが入場。子どもたちは白熱のプレーに見入り、「一生に一度の経験」と喜ぶ一方、大歓声がなく盛り上がりに欠ける異様な雰囲気だった。(松村真一郎)
 この日、ニュージーランド−韓国(午後五時)とホンジュラス−ルーマニア(午後八時)の二試合があった。学校連携観戦の鹿嶋市やつくばみらい市の公立小の児童や引率教員は一試合目を観戦した。当初、県内の私立高校一校も観戦予定だったが、感染を懸念しキャンセルした。
 子どもらは学校ごとにバスで、隣接する鹿島サッカースタジアム駅前に到着すると、スタジアムまでの約七百メートルは徒歩で移動した。スタジアムまでの沿道には、誘導や感染症対策を示すパネルを持った県の都市ボランティア九十三人が並び、「こんにちは」「行ってらっしゃい」と手を振りながら見守った。

子どもらに手を振りながらスタジアムまで誘導する都市ボランティア(右)

 つくば市のパート奥田奈歩さん(49)は娘の高校生の杏奈さん(16)とボランティア活動した。「大会が開催されるか不安だったが、地元を盛り上げたいと思って参加した」と話した。
 鹿嶋市は、大会組織委員会から、スポンサーのコカ・コーラ社製以外のペットボトルをスタジアムに持ち込む場合は、ラベルをはがすように言われたことから、メーカーを問わずはがすように各校に求めていた。
 だが、前日の二十一日になって一転、はがす必要がなくなった。市のホームページに川村等教育長名で「組織委の方針が転換され、はがさずに持ち込むことが可能となった。多くの保護者に混乱を招き、心配をおかけしたことを深くおわびする」と掲載された。
 子どもらは、ゴールポスト裏側の一角で観戦。感染防止対策として、前後左右一席ずつ空けて座った。試合が始まると、拍手や自分たちで作った各国の旗を振りながら応援。選手がゴールに迫ると、ひときわ大きな拍手でエールを送っていた。

ニュージーランドの旗を振って応援する子どもら

 試合はニュージーランドが韓国に1−0で競り勝った。サッカーをしている市立三笠小六年の金沢桂汰(けいた)君(11)は「コロナ禍でも開催してくれて、一生に一度の経験ができた。自分のプレーにも生かしたい」と目を輝かせた。
 カシマスタジアムでは八月五日まで男女計十一試合がある。

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