N響定期 継続に安堵 足利市民会館解体で撤退危機 新会場・プラザ館長「期待大きかった」 

2021年7月23日 07時57分

足利市民会館で行われた最後のN響定期公演(今年2月)

 解体が決まっている足利市の市民会館大ホール(有楽町)で20年以上続いたNHK交響楽団(N響)の定期公演が、市民プラザ文化ホール(朝倉町)に会場を変更して、10月に開催されることが決まった。N響が都内の拠点会場と同一プログラム、同一スタッフで上演する定期公演は北関東で唯一。継続が危ぶまれていたが、関係者の努力が実を結んだ。(梅村武史)
 N響定期公演は「文化・芸術のまち」をうたう同市の象徴的な行事。一九九七年、当時の早川一夫市長が定期公演開催の覚書を交わし、九九年六月の第一回から毎年度開催されてきた。東京、足利市以外では名古屋市、横浜市、福島県いわき市の三市で定期公演が行われている。
 新統合校用地として市民会館の解体が決まった昨年九月、両施設を指定管理する「市みどりと文化・スポーツ財団」(MBS財団)が都内のN響事務局を訪ねて交渉した。市民プラザ文化ホールの定員は八百二十六人。市民会館の半分強の大きさで同一プログラム、同一スタッフの公演は困難だが、将来の新市民会館完成までの暫定措置で、定期公演としての開催を了承されたという。同財団の小林邦彦・市民プラザ館長は「市民の期待が大きかったので、継続できて心から安堵(あんど)している」と話した。
 初の市民プラザ開催となる二十三回定期公演は十月十日に開かれる。川瀬賢太郎さんの指揮で、ベートーベン「エグモント」序曲、同「交響曲第7番」、チャイコフスキー「ロココ風の主題による変奏曲作品33」など四曲。
 午後三時開演。チケットは一般五千円で全席指定。八月二十二日午前十時から販売する。問い合わせは足利市民プラザ=電0284(72)8511=へ。

足利市とN響が1997年に交わした覚書(いずれもMBS財団提供)


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