モデル通じ障害者理解 あきる野の会社がWEBマガジン オーディションも実施

2021年7月24日 07時20分

ポルテの撮影に挑戦する大高瑠璃子さん=都内で

 障害者専門の美容学校を運営する企業の「アクセシビューティー」(あきる野市)が、障害のあるモデルが活躍するWEBマガジン「porte(ポルテ)」を発行している。同社の掲げる「障がい×美容」が当たり前な社会になってほしいとの願いを込め、モデルのオーディションも実施。百五十人近くの応募があり、選考を進めている。(竹谷直子)
 JR池袋駅近くのスタジオで十六日、聴覚障害のある大高瑠璃子さん(26)が「ポルテ」のモデルになって初めての撮影に挑戦した。プロにメークやネイルをしてもらい、「日本には障害者がモデルになったり、テレビに出たりする機会が少ない。障害者について、モデルの仕事を通して伝えたい」と笑顔で話した。
 ポルテが生まれたきっかけは、同社が昨秋企画した障害のある女性モデルの撮影会。本紙などで紹介されると、障害者からの問い合わせがひっきりなしに。社長の臼井理絵さん(35)が「これだけ願っている人がいるのなら」と、今年三月に発行を始めた。
 ポルテは写真共有アプリ「インスタグラム」で週に三回更新し、障害の有無に関係なく楽しめるファッションやメークのこつ、バリアフリーのカフェなどを紹介している。障害者の就職にも力を入れている臼井さんは「障害者が就労できる環境が少ないのは当事者の現実を知る機会が少ないからではないか。ポルテをきっかけに美容業界やファッション業界などにも理解が広がってほしい」と期待する。
 今のところモデルは三人。新たなモデルを発掘するオーディションも進めている。五月初頭に募集を始めると、北海道から九州までの各地から七十五人が応募。五月中旬の締め切り後も問い合わせが相次いだため追加募集したところ、さらに約七十人が応募してきた。書類審査と面接を経て三人程度を新たに採用する。
 同社は、オーディション費用をクラウドファンディングで八月十五日まで募っている。二百五十万円の目標額に対し、二十三日現在で約百八十万円が寄せられた。詳しくは「キャンプファイヤー アクセシビューティー」で検索。

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