東海第二 避難所の狭さに不満も 自分ごと化会議で村民

2021年7月24日 07時46分

オンライン参加者も含めて、避難計画について話し合った自分ごと化会議=東海村で

 日本原子力発電東海第二原発が立地する東海村で、無作為に選ばれた村民が原発問題を議論する「自分ごと化会議」の第三回が二十三日、村産業・情報プラザ「アイヴィル」で開かれ、参加者十七人が、事故時の避難計画について話し合った。参加者からは「避難所の一人当たりの面積が二平方メートルというのは狭すぎる」との指摘もあった。
 新型コロナウイルスの感染拡大により、会議の進行役や一部の参加者はオンラインで参加した。
 村の方針では、東海第二で事故が起きた際に、地区ごとに取手、守谷、つくばみらいの三市に、原則自家用車で避難する。ただ、計画は案の段階で、策定には至っていない。
 説明した村防災原子力安全課の担当者は、高齢者ら要支援者が避難する際の車両確保や、複合災害への対応を課題に挙げた。避難計画の不備などを理由に水戸地裁が三月、東海第二の運転差し止めを命じた判決が出たことも触れた。
 参加者には、判決を知らない人もいた。意見交換では計画の策定時期を巡り、「事故がいま起こったら村民は迷うので、早く作るべきだ」「訓練をして実効性を持たせてからの方がいい」と主張が分かれた。
 原子力と今後の街づくりについても議論が交わされ、「就職で村外に出る若者が多く、原発があるからなのか、原発がなくなると生活の基盤を失うと思って出て行くのか、そこの見極めが必要だ」という意見が出された。
 次回は、九月か十月に開催する予定。今後、福島第一原発など原発事故に関連した施設も見学する方針だという。(松村真一郎)

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