五輪・自転車練習 公道疾走、住民に不安 交通ルール守らない目撃も

2021年7月24日 07時59分

信号のある交差点で右折レーンから右折する自転車。五輪のマークが付いた車が追走していた=小山町で(ドライブレコーダーの動画から)

 東京五輪の自転車競技が行われる県東部で、海外選手らの公道練習が急増し、中には日本のルールに適さない走行も見られるようになった。小山町は、選手たちの公道練習を管理する大会組織委に現状を報告し、改善を申し入れた。(板倉陽佑、渡辺陽太郎)
 県内では、二十四日から長距離を走るロードレース、二十六日から山岳地をコースとするマウンテンバイク(MTB)、八月二日から伊豆ベロドロームを会場とするトラックの各競技が実施される。MTBとトラックの選手も公道練習する方針で、選手が増えるにつれ、公道練習も増加する可能性がある。
 「町中を頻繁に走っていて危ないと感じる。選手たちに道路交通法が周知されているのかも疑問」。ロードレースのゴール地点となる富士スピードウェイがある小山町の職員は話す。ここ数日、「坂道を車で走っていたら、伴走車にあおられた」などの声が数件寄せられるようになった。競技用の自転車は、下り坂では時速百キロを超えることもあり、不安を感じる住民は少なくない。
 本紙記者は十九日、ロードレースなどのコースになっている町道の信号のある丁字路で、乗用車のように右折レーンに入り、右折していく自転車を見た。「TOKYO2020」とプリントされ、車の上に数台の自転車を載せた乗用車が追走していた。二十二日にも御殿場市の国道で、記者の車の右側をすり抜け右折する、欧州の国名入りジャージーを着た男性の自転車を目撃。道交法では軽車両に当たる自転車は、二段階右折が義務づけられている。
 海外勢も含め、公道練習する選手たちに対する法律やマナー順守の啓発は、組織委が担当。小山町は選手たちの練習日時やコースを把握できず、「不安を感じる町民に事前に知らせることも難しい」(担当者)。
 御殿場市は、組織委から、海外選手が富士山麓で公道練習を実施するとの連絡を受けたが、日程やコースは知らされていない。担当者は「組織委員会がしっかり管理することになっている。注視していくしかない」と話した。

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