米西部の山火事が拡大、煙は東海岸に到達 米メディア「新たな異常気象を生み出している」と警鐘

2021年7月24日 21時17分
オレゴン州南部の火災現場に空中から消火剤をまく地元の消防当局= Bootleg Fire Incident Command提供、AP

オレゴン州南部の火災現場に空中から消火剤をまく地元の消防当局= Bootleg Fire Incident Command提供、AP

 【ニューヨーク=杉藤貴浩】米国とカナダの西海岸で続いた記録的な高温の影響で、各地で山火事が拡大している。米オレゴン州では23日時点で東京23区の約2.5倍の面積を焼失し、煙は東海岸まで到達した。米メディアは「山火事が新たな異常気象を生み出している」と警鐘を鳴らした。
 オレゴン州南部では落雷で発生した山火事が約2週間続き、州史上3番目の約1600平方キロメートルまで拡大。周囲に人家が少ないため目立った被害は出ていないが、州内ではほかにも複数の山火事が続いている。ブラウン知事は22日「私たちができる最善のことは準備だ。避難バッグの中には何がありますか」とツイッターで警戒を呼び掛けた。
 北米の西海岸は先月末に猛烈な熱波に襲われ、カナダのブリティッシュコロンビア州で49.5度を記録するなど高温と乾燥が続いていた。一部地域では1カ月間まったく降水がない。大規模な山火事は、熱気が上昇して特殊な雲を形成し、突風や落雷、竜巻を起こしやすくするなど、地域の天候にも影響を与えている可能性があるという。
 山火事の煙は約4000キロ離れた東海岸にも到達し、20日の米ニューヨーク市はかすみがかった状態になった。専門家は微小粒子状物質「PM2・5」などに注意するよう求めている。

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