「五輪は家で応援」も、熱中症には要注意! 4割以上が自宅で発症

2021年7月25日 06時00分
 夏本番を迎え、各地で熱中症患者が急増している。東京消防庁管内(稲城市と島しょ部を除く)で7月1日~18日に熱中症の疑いで搬送された人は540人で、既に昨年7月中の搬送者393人を上回った。新型コロナウイルス対策として自宅での五輪観戦が推奨される中、専門家は冷房の利用やこまめな水分補給などを呼び掛けている。(奥村圭吾)

夢の大橋に設置された聖火台周辺で、熱中症への注意を呼びかけるボランティア=24日、東京都江東区で

 東京消防庁によると、7月1~18日に搬送された540人の容体別内訳は軽症351人、中等症174人、重症10人、重篤5人。
 これとは別に、都監察医務院によると、18日に自宅で死亡した品川区の90代の男性宅にはエアコンがなかったという。
 同庁管内では昨年6~9月、約5800人が救急搬送された。このうち「自宅などの居住場所」から搬送された人は約2600人(44.7%)と最多で、「道路・交通施設」(30%)「公園・遊園地・運動場」(4.5%)などの屋外を大きく上回った。
 熱中症予防を啓発する「教えて!『かくれ脱水』委員会」の副委員長を務める済生会横浜市東部病院の谷口英喜医師によると、梅雨明け直後は急激に気温が上がる一方、体が暑さに慣れておらず重症化しやすい。
 例年は暑くなり始める5月ごろから外出時に汗をかくことで体が暑さに適応していくが、コロナ禍では外出自粛の影響でそうした機会が失われているという。

◆小まめな水分補給、目で見る室温管理を

 こうした中、自宅内での対策として、最低でも室温28度、湿度60%以下を目安に冷房や扇風機を使う▽のどが渇いていなくても時間を決め、こまめに水分補給する▽熱のこもりやすい服装を避けるーなどを挙げる。
 暑さによる体調不良を感じた場合は水分を取り、首や脇などの太い血管が流れる部分を保冷剤などで冷やすことが効果的という。
 気象庁によると、都内は連休明けまで猛暑日に迫る暑さが続く見通し。谷口医師は「高齢者の方は特に暑さに対する感覚が鈍くなっており、温度計などを使って目に見える形で室温を管理してほしい」と訴えている。

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