アフガニスタンのガニ大統領、米国の後ろ盾アピール タリバン「大統領は退陣を」

2021年7月24日 21時25分

アフガニスタンのガニ大統領=AP


 【バンコク=岩崎健太朗】反政府武装勢力タリバンが攻勢を強めるアフガニスタン情勢を巡り、ガニ大統領とバイデン米大統領が23日に電話協議し、米軍撤退後の継続支援をあらためて確認した。一方、タリバン報道官はAP通信へのインタビューでガニ氏の辞任を求め「新たな交渉政府ができない限り、平和は訪れない」とけん制した。
 両大統領は電話協議で、米国による経済、外交上の支援継続を再確認。停戦に応じないタリバンを「交渉による解決という主張に真っ向から反している」と非難した。バイデン氏は来年度の予算要求で、アフガン政府軍への部隊支援、弾薬や燃料供与などに計33億ドル(約3650億円)を盛り込んだと伝え、ガニ氏はツイッターへの投稿で「米国はアフガンを守ると確信している」と歓迎した。
 駐留米軍は9割以上撤退を完了しているが、地元メディアによると、21日前後にも政府軍支援のために南部や東部州などのタリバン部隊を空爆している。
 アフガン政府とタリバンの和平交渉は、新たな統治の在り方などを巡り停滞。タリバンが武力で交渉を有利に運ぼうとする一方、ガニ氏も米国の後ろ盾をアピールし強気の姿勢だ。一部で浮上した暫定政府の設置案などを拒んでいる。
 タリバンのシャヒーン報道官はAPのインタビューに現政権の正統性を否定し、ガニ氏が権力の座に固執していることが問題だと批判。「ガニ政権が求める停戦はタリバンの降伏だ。われわれや他のアフガン人に受け入れられる交渉政府ができ、ガニ政権が消滅すればタリバンは武器を捨てるだろう」と主張した。

関連キーワード

PR情報

国際の新着

記事一覧