「ゴールド」「ネクスト」シアター 蜷川幸雄さんの劇団解散 団員の高齢化、人数減で

2021年7月25日 07時43分
 彩の国さいたま芸術劇場(さいたま市中央区)は二十三日、高齢者劇団「さいたまゴールド・シアター」と若手俳優を育成する「さいたまネクスト・シアター」をそれぞれ解散し、今年の公演で活動を終了すると発表した。いずれも芸術監督を務めた演出家の故蜷川幸雄さんが立ち上げた。劇場を運営する県芸術文化振興財団は、劇団員のさらなる高齢化や人数減などで、活動が難しくなったことなどを理由に挙げている。
 「ゴールド」は二〇〇六年、当時五十五〜八十歳の四十八人で発足した。全くの素人からスタートしたが、蜷川さんの指導の下、パリ公演を成功させるなど国内外で高く評価され、現在も毎年海外公演の依頼がある。しかし、平均年齢が八十一歳を超え、団員は三十四人に減少。今年二月に予定されていた同劇場での公演がコロナ禍で中止となったことも打撃となり、今後の活動継続は困難と判断した。最終公演は十二月に同劇場で上演される「水の駅」。
 「ネクスト」は〇九年の発足。当初四十四人だった劇団員は現在十四人で、育った俳優が舞台や映像分野で活躍していることから一定の役割を終えたと判断した。最終公演は八月五〜十五日に同劇場で上演される「雨花のけもの」。(前田朋子)

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