<TOKYO2020→21>県内競技、静かな幕開け サッカー・埼玉スタジアム2002 ボランティアが選手バス歓迎

2021年7月25日 07時46分

無観客で行われたスウェーデン−オーストラリア戦=いずれもさいたま市で

 東京五輪の競技が24日、県内でも始まった。埼玉スタジアム2002(さいたま市)ではサッカー女子の1次予選の2試合、陸上自衛隊朝霞訓練場(朝霞市など)では射撃のライフル種目が行われた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県内会場は全て無観客で開催。街中の盛り上がりも目立たず、静かな幕開けとなった。
 ピッチ上の熱戦とは対照的に、埼玉スタジアム周辺や街中では五輪の熱気はほとんど感じられなかった。
 浦和美園駅からスタジアムへと続く一・二キロの歩行者専用道路。人影はまばらで、フェンスに張られた五輪スポンサーの広告だけが目立つ。
 少しでも五輪の雰囲気を味わおうと、会場近くに来る人も。「中に入れなくても、子どもの思い出になればいいかな」。妻と娘を連れた吉川市の男性会社員(41)は五輪マークが見える外観を背景に記念撮影した。

選手の乗ったバスに小旗を振って歓迎する都市ボランティアたち

 午後四時ごろ、選手が乗るバスが会場入り。都市ボランティアたちが入り口前で小旗を振り、歓迎ムードを演出した。「選手を生で見ると、五輪が始まったと感じますね」。参加した川口市のパート若谷友美さん(50)は満足そうだった。
 初戦のスウェーデン−オーストラリア戦。ピッチからは選手の掛け声やキックの音がよく聞こえ、主審のホイッスルも反響した。
 一方、街中はいつも通りの週末のようだった。
 「TOKYO2020」の横断幕が掲げられた浦和駅東口。「これくらいしか五輪を感じるものがないので、記念にと思って」。さいたま市内の女性会社員(30)がスマートフォンで写真に収めていた。「埼玉でも今日から競技が始まるんですか? 全然知らなかったです」
 サッカーファンが集うことで知られる居酒屋「酒蔵力(りき) 浦和本店」。開店直後の午前十一時すぎ、今井俊博店長(42)は「本来なら試合前に一杯飲んで観戦に行くお客さんがいるんですが…」と嘆いた。
 新型コロナ対策で、営業時間は午後八時までに短縮中。店内の大型テレビには競技中継が流れるが「サッカーは試合開始が遅くて、閉店時間と重なるのも痛い。選手には頑張ってほしいけど、まだ盛り上がりは感じない」とこぼした。(近藤統義)

◆射撃・陸自朝霞訓練場 盛り上がりなし「仕方ない」

 射撃会場の陸上自衛隊朝霞訓練場の周辺は、車の往来こそ激しいものの「TOKYO2020」の横断幕の写真を撮る人が時々いるほかは静かな雰囲気。近くの国道交差点に立っていた男性警備員は「貴賓の車が通る時に交通規制しますが、混乱はないです」と汗をぬぐった。
 最寄りの朝霞駅前で、マスコットキャラのオブジェと記念撮影していた志木市の男性は「この状況では盛り上がらないのは仕方がない。反対はしないけど、やるなら安全にやってほしい」と淡々と話した。

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