昭和の演芸 たっぷり 31日に上野広小路亭で「名人会」 新企画前に意気込み

2021年7月26日 07時09分

チラシを掲げ、「昭和いろもの名人会」への意欲を語る(左から)牧のぼるさん、ベートーベン鈴木さん、牧正さん=台東区で

 新ネタ禁止で、昭和の時代にデビューしたベテラン芸人だけが出演する第一回「昭和いろもの名人会」が三十一日、お江戸上野広小路亭(台東区上野一)で開かれる。一般社団法人「東京演芸協会」(事務局・台東区日本堤)が主催する寄席で、会長のベートーベン鈴木さん(76)らが舞台に立つ。出演者のうち三人が東京新聞したまち支局を訪れ「若手に負けていられないよ」と、意気込みを語った。(井上幸一)
 一九六二年に設立された協会は、漫談、コント、手品、物まね、腹話術など、寄席で落語以外の「色物」と呼ばれる芸を演じる芸人が百人以上所属する大所帯。近年は、ピン(単独)芸人のコンテスト「R−1グランプリ」で、高田ぽる子さん(22)が決勝に進出するなど、若手会員の健闘が目立っている。
 「ベテランが取り残されてたまるものか。テレビでは見られなくなった昭和の雰囲気の演芸を、たっぷり楽しみたいという年配のファンの期待に応えたい」。こんな思いで、ベートーベンさんらが今回の寄席を企画。毎回、十二人ほどが出演し、年に三〜四回のペースで開いていくという。
 昭和の時代に「日本全国酒飲み音頭」をヒットさせたコミックソングのベートーベンさんは「出演者が高齢なので、みんなコロナのワクチンは打っている。日本一安全な寄席」と、コロナ禍をネタにPR。「昔、浅草の松竹演芸場で同じ舞台に立っていた(ビート)たけしもゲストで呼びたい。本人には、まだ声をかけてないけど」と、冗談とも本気ともつかない様子で話す。
 漫談の牧正さん(73)は「師匠の牧伸二(ウクレレ漫談、故人)の話を入れながら、懐かしい『イヤンなっちゃう節』を」と静かにアピール。同じく伸二さんの弟子で、漫談の牧のぼるさん(67)は「昭和の演芸に興味のある若い世代にも来てほしいね」と呼びかけた。
 正午開演。千五百円。問い合わせは、東京演芸協会=電03(6240)6553=へ。 

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