<TOKYO2020→21>JR御殿場駅前 直帰?一杯?どっち? 組織委と居酒屋 立場それぞれ

2021年7月26日 07時47分

ゴール会場から戻ってきた観客に、直帰を呼び掛ける大会スタッフと看板を手に来店を呼び掛ける居酒屋店員ら=JR御殿場駅前で

 東京五輪自転車ロードレースのゴール、富士スピードウェイとシャトルバスで結ばれたJR御殿場駅前。二十四日午後七時すぎ、男子のレースを観戦した人たちがバスを降りると、大会スタッフがパネルを持ち「直帰」を呼び掛けた。ただその隣では、近くの居酒屋の店員が「夜十二時まで営業中です」と声をかける姿があった。
 新型コロナウイルスの感染対策で、大会組織委員会は「直行直帰」を推奨。これに対し、コロナで苦境に立つ駅近くの居酒屋オーナーの男性(38)は、「久々に駅前にたくさんの人がいるのに店の真ん前で『直帰』を叫ばれたら商売できない」と苦い顔だ。
 首都圏ではアルコール類の提供が制限されていることもあり、男性は店員数人と一緒に観客らに宣伝を始めた。「コロナで売り上げはがた落ち。何としてもお客さんを入れたい」
 ほとんどの人は真っすぐに駅構内に。ただ夕食の時間帯のため街中に足を向ける人もいた。家族連れの男性は「おなかペコペコで、何か食べてから帰ろうと思う。電車も観客でいっぱいだろうし」と飲食店の店内をのぞいていた。
 シャトルバスの管理を担当する大会スタッフは「間近でトップアスリートのレースを見たら、一杯やりたくなるのは十分理解できる。こちらも営業妨害のようなことをしたくはない」と複雑な思いを語った。(篠塚辰徳)

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