事件から5年、犠牲者19人の慰霊碑に花 再建した津久井やまゆり園

2021年7月26日 11時55分
 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年、入所者ら45人が殺傷された事件は26日、発生から5年を迎えた。事件を受けて建て替えられた新園舎の完成後、初めての命日で、神奈川県が設置した鎮魂のモニュメント(慰霊碑)前には朝から関係者らが続々と訪れ、献花した。殺害された19人の冥福を祈るとともに、共生社会実現への願いを込めた。

殺傷事件から5年、八王子市内の小学生から届いた絵と折り鶴を手にする津久井やまゆり園の永井清光園長=相模原市で

 以前は同園とは別の市内の障害者福祉施設で働き、今は自治体の非常勤職員として障害者支援の仕事をしているという小林伶奈さん(35)=同市=は、毎年命日に献花に訪れ、今年も受け付け開始直後に訪れた。「誰もが安心して暮らせる社会になるよう自分の仕事を頑張りますと伝えた」と語った。
 入所者の家族会の大月和真会長(71)は、新園舎での入所が8月1日に始まることや慰霊碑の設置に触れ「ステージが変わり、以前よりも穏やかな気持ちで献花できた。19人に見守られながら、利用者が楽しんで生活してもらえれば」と願った。

殺傷事件から5年、再建された津久井やまゆり園内に設置された慰霊碑に供えられた追悼の花束=相模原市で

 事件は16年7月26日未明に発生。元職員の植松聖死刑囚(31)が園内に侵入し、入所者19人を殺害、職員を含む26人に重軽傷を負わせた。昨年の横浜地裁での裁判員裁判で死刑判決が言い渡され、その後、弁護人の控訴を自ら取り下げ、刑が確定した。(酒井翔平、曽田晋太郎)

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