ドイツ体操女子「ユニタード」で出場 女性アスリートへの性的視線に反対の意

2021年7月26日 18時47分

25日の予選を終え、ザイツ選手が自身のインスタグラムに投稿した「ユニタード」姿のチーム写真

 25日の体操女子予選で、ドイツチームがレオタードではなく、足首まで覆われた「ユニタード」を着て出場した。女性アスリートへの性的被害が問題になる中、性的魅力を過度に強調したり評価の尺度にしたりする「セクシャライゼーション」にあらがう意志を、五輪の場で示した。(小嶋麻友美)
 ウエストから足首まで赤い生地で覆われたドイツのユニホーム。サイド部分は肌色の切れ込みが膝まで入るデザインで、床や鉄棒で真っすぐに伸びる足をシャープに見せていた。
 国際体操連盟はユニタードをユニホームとして認めている。ただ、宗教的な理由などを除けば、ビキニカットのレオタードを着る例がほとんどだ。
 ドイツチームは4月の欧州選手権で初めてユニタードを採用。ドイツ体操協会は「セクシャライゼーションへの反対」と意図を説明し、ユニタードは「心地悪さを感じることなく美しく見せるもの」としている。
 23日の五輪公式練習でもユニタードを着用し、ロイター通信によると、団体メンバーのザイツ選手は「何を着るか、女性自身が選ぶべきだと示したかった」と語った。
 体操では、米国の元チームドクターが選手に性的暴行を繰り返していた事件が発覚。日本でも昨年、女性アスリートが性的な対象として撮影され、画像が拡散される問題が表面化した。
 東京五輪・パラリンピック組織委員会でジェンダー平等のアドバイザーを務める元五輪競泳代表、井本直歩子さんは「それぞれが最大のパフォーマンスを発揮できるユニホームを着るべきで、メーカーや競技団体はその選択肢を用意してほしい」と話す。
 ドイツの女子団体は予選で敗退したが、ザイツ選手ら2人が個人決勝に臨む。

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