苦しむミャンマーの今 地元在住の3人、習志野で講演会 軍事政権下、コロナで混乱

2021年7月27日 07時16分

多民族国家のミャンマーには、さまざまな民族衣装があることを紹介する金子ティンギウィンさん=習志野市で

 ミャンマーへの理解を深めようと、地元で暮らす3人のミャンマー人を講師に招いた講演会が18日、習志野市の複合施設・プラッツ習志野で行われた。今年2月のクーデターで軍事政権が発足し、国軍・警察の弾圧で多くの市民が死傷している。このため講演では、「ミャンマーでは今多くの人が苦しんでいる。軍事政権で何が起きているのかを知ってほしい」などとの訴えもあった。
 3人は、船橋市在住で夫が日本人の金子ティンギウィンさん(49)と、習志野市在住の男性2人。ウィンさんは現地の日本大使館での勤務後、日本人男性と知り合い結婚。2002年に来日した。男性2人は20年に来日し、市内の会社で働いている。
 講演会の演題は「私の国は“ミャンマー”です」。3人はミャンマーが多民族国家であることや、歴史、伝統文化などをスライドを交えながら、出席した約30人に説明。会場の壁面には約20種類の民族衣装が飾られた。
 ウィンさんは国軍のクーデターで国民生活が混乱していることを紹介するとともに、新型コロナウイルスの感染拡大で「経済もほぼストップするなど、ミャンマーは大変なことになっている」と現状を報告。
 男性のうち1人の自宅は今年3月、国軍機の空爆で被害を受け、家族はテント生活を余儀なくされている。「電話などで連絡も取れず心配している」とこの男性は声を落とした。
 最後に3人は、現地で反軍事政権へのデモをする人らが口ずさむという歌を披露。
 「私たちは自由と平和のために最後まで戦います」といった歌詞で、ウィンさんは「私も戦います」と話した。
 今回の講演会は、習志野市の有志らでつくる「ミャンマーの話を聞く会」が主催した。クーデター勃発やサッカー・ワールドカップ(W杯)予選でミャンマー代表選手が3本指を掲げ国軍に抗議したことなどから、同国を知ろうを企画した。(保母哲)

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