富岡製糸場「西置繭所」 多目的ホールを有料貸し出しへ 来春から開始

2021年7月27日 07時20分

西置繭所多目的ホール=富岡市で(市提供)

 富岡市は二十六日、世界文化遺産の富岡製糸場の国宝「西置繭所」内に整備した多目的ホールの有料貸し出しに向け、関連条例の改正案を市議会九月定例会に提出すると発表した。可決されれば、来年四月から開始する。
 西置繭所は一八七二(明治五)年に建造された繭の貯蔵庫で、二〇一五年から進めた保存整備工事が昨年完了した。市によると、収容人数二百人の多目的ホールは昨年から試行的に無料で貸し出し、コンサートや演劇、講演会、結婚式などの会場に利用されている。
 改正案では、利用時間を午前九時〜午後一時、午後一時〜同五時の二枠設け、各時間とも利用料は五万五千円。条例改正後、十月ごろから利用を受け付ける。
 製糸場の入場者数は、世界遺産登録された一四年度をピークに減少が続き、コロナ禍が追い打ちとなり、昨年度は前年度から六割減と大幅に落ち込んだ。運営の柱となる入場料収入も減少し、施設の維持管理のため積み立てた基金も本年度で底を突く見通し。
 市はこうした財政難を有料化によって補いたい考え。市富岡製糸場課は「維持管理費をホールの使用者にも負担してもらうことで、保存や活用にも貢献してほしい」と話す。利用できる団体やイベントの基準は、条例改正後に定める施行規則で示す。(安永陽祐)

関連キーワード

PR情報

群馬の新着

記事一覧