「オリンピックに賛成?反対?」 12歳の記者が英語で伝える東京五輪

2021年7月27日 11時30分
 東京五輪を世界のメディアに交じって取材する中学生がいる。仙台市青葉区の中学1年、高橋ななかさん(12)。米国の子ども向けニュースサイトの記者として、会場周辺の様子や人々の思いを英語で発信している。子ども記者が見つめた五輪とは-。(横井武昭)

国立競技場の周辺で取材する高橋ななかさん(左)=7月22日、東京都新宿区で

 「オリンピックに賛成ですか、反対ですか?理由も教えてください」
 開会式前日の7月22日。国立競技場近くにある五輪マークのモニュメント前で、高橋さんがマイクを片手に質問する。家族連れは「頑張ってきた選手たちの機会が奪われないといいな」と答えた。
 サイトは米国の出版社が運営する「KIDS PRESS」で、各国の10~14歳が政治や文化、スポーツなどの記事を英語で発信する。高橋さんは唯一の日本在住記者だ。
 幼い頃から英語を習っており、母の由紀子さん(46)の勧めで応募した。昨年10月から記者として、東日本大震災10年となった地元・仙台のことやコロナ禍で迎えた自身の小学校卒業式の様子などを紹介してきた。
 東京五輪は最も取材したかったテーマだ。「反対や賛成する人の思いを直接自分で知り、海外の人にも伝えたい」。6月に選手村が報道陣に公開されると、選手らが寝起きする居住棟のベッドが全て再生材でできていて、24時間稼働する食堂では何百種類ものメニューの中から選べるといった内容を伝えた。
 開幕後は、競技会場に入るパスを持っていないため都内や会場周辺で取材する。開会式があった23日には、航空自衛隊の「ブルーインパルス」が描く五輪マークに歓声を上げる人々に話を聞き、五輪反対のデモにも足を運んだ。

国立競技場そばにある五輪マークのモニュメントの前で、東京五輪についてレポートする高橋ななかさん=7月22日、東京都新宿区で

 「コロナで不安に感じている人が少なくない一方、開催されるからには全力で応援したいという意見が多かった」と高橋さん。「賛否両論はあると思いますが、五輪は純粋に選手が活躍できる場であってほしい」と願いつつ、「ありのままの様子を伝えたい」と自身の役割を見据えている。
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