「サーフィンをメジャーに」 銀メダルの五十嵐カノア、夢へ歩み続ける

2021年7月27日 21時16分
サーフィン男子で2位になった五十嵐カノア=釣ケ崎海岸サーフィンビーチで

サーフィン男子で2位になった五十嵐カノア=釣ケ崎海岸サーフィンビーチで

 東京五輪で27日、サーフィン男子で銀メダルに輝いた五十嵐カノア(木下グループ)。日本選手として挑んだ五輪には「日本でサーフィンを広めたい」という願いがあった。
 4年前。すでに有名なサーファーだった五十嵐は父の勉さん(57)に宣言した。「おれ、来年から日本でやるよ」。唐突な話に、父は面食らった。
 日本人サーファーの両親の元、米国西海岸で生まれ育った。波と板は日常生活の一部。6歳で地元の大会で初優勝。12歳から良い波を求めて1人で外国に向かうなど、行動力あふれる息子だった。父は「いろんなところでカノアの人気が高まっていけばいい」。カノアはハワイ語で「自由」を意味する。息子らしい選択だと感じた。
 2018年9月。愛知県で開催された国際大会で初めて日の丸を背負った。「世界でサーフィンをメジャースポーツにしたい」。国籍を日本に変えた理由の一端を明かした。
 日本ではサーフィンはどこか軽いイメージがつきまとう。だが勉さんは「若い世代のサーファー像は違う。すごくクリアに競技に打ち込んでますよ」。酒は飲まない。ファストフードも口にしない。メダリスト会見では「海をきれいにして、きれいな水でエンジョイできるように」と環境整備に取り組む夢を明かした。23歳。サーフィンを広めるため、自由な旅路は続いていく。 (多園尚樹)

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