0.816点差に涙の村上茉愛…日本57年ぶりのメダルならず<体操女子団体総合>

2021年7月28日 00時24分

女子団体総合決勝 村上茉愛の段違い平行棒=いずれも有明体操競技場で

 27日に行われた東京五輪の体操女子団体総合決勝で村上茉愛まい(日体ク)畠田瞳(セントラルスポーツ)平岩優奈(戸田スポーツク)杉原愛子(武庫川女大)の日本は4種目合計163.280点の5位で、1964年東京五輪3位以来のメダル獲得はならなかった。

◆責任を一身に背負い

 終わってみれば57年ぶりのメダルまで、ほんの0.816点だった。ミスが出れば順位が入れ替わるほどの僅差で悲願を逃し、チームで唯一全4種目をこなした村上は自らを責めた。「やっぱり自分の段違い平行棒のミスがなければ、って思ってしまう」。目に涙を浮かべ、責任を背負い込んだ。
 悔やまれるのは段違い平行棒の序盤だ。それまで全員が大きなミスなく演技をつなげてきた中、手放し技で乱れて右手がバーから外れた。左手1本でこらえたものの、12.700点と得点は伸びなかった。予選で落下している種目。「いろいろ不安になったり、考えすぎたりしてしまった」と打ち明けた。

◆チームの先頭に立ち続け

 メダル候補だった中国が失敗を重ね、銅メダル獲得のラインは手を伸ばせば届く位置まで下がっていた。村上の言う通り、あのミスがなければ表彰台に立てたかもしれない。だが、そもそも彼女の力がなければ、チームはメダルに挑むことすらできなかった。

女子団体総合決勝の演技を終え、記念撮影する日本チームの(右から)村上茉愛、平岩優奈、杉原愛子、畠田瞳

 日本でただ一人、世界トップで戦える実力者として、長くチームをけん引してきた。2016年リオデジャネイロ五輪団体総合の4位を経験し、1964年東京五輪以来のメダルへの思いも人一倍強かった。「すごく申し訳なくて。今日は反省しています」。そう繰り返したが、大黒柱を責める仲間は一人もいない。(佐藤航)

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