<山崎まゆみのバリアフリーで行こう>越後湯沢温泉 百人百色の対応 滝乃湯

2021年7月28日 07時28分

車いすのまま入室できる和洋室

 バリアフリーを利用した旅を計画する際には、相談に乗ってくれる人がいるか、案内窓口があると心強いですね。新潟県越後湯沢温泉にはバリアフリー情報を専門とする公的な窓口はありませんが、頼れる人がいます。「和みのお宿 滝乃湯」女将(おかみ)・長松由紀子さんです。「百人百色対応でお迎えしたいです」と優しそうな笑顔で話します。
 「越後湯沢駅の東口は階段とエスカレーターのみです。新幹線の改札を出たら左手の出口脇にスロープがある西口をご利用ください。車いすを自走するには傾斜が急なため、改札口で駅員に声をかけてください」といった情報をくれます。
 こうしたきめ細かい案内ができるのは長松さん自身の病床体験があるからです。「私がお客さまのご要望とお体の状態をヒアリングさせていただきます。その内容をもとに介助する方、される方が少しでも過ごしやすく、楽しいひとときとなるようにご案内します」
 2部屋分の広さがあるバリアフリー和洋室の13畳の和室には、車いすのまま入室ができます。高座テーブルセットが用意され、食事も可能です。「焼きたてのお肉が食べたいけど、かむ力がないというお客さまは、お好みのお肉を一口サイズよりもさらに細かくカットしたり、お肉料理をテリーヌ風にしたこともあります」とフレキシブルな対応も。浴場まで車いすで入ることができる貸し切りの半露天風呂もとても使いやすいのですが、「せっかく温泉宿にお越しになるのですから、足の不自由な方など、入浴でお困りのことがあれば気軽にご相談ください」と、やはり長松さんの存在は心強いです。

貸切風呂=いずれも新潟県湯沢町の「滝乃湯」で

 長松さんに車いすで利用しやすいお店を尋ねると「お客さまが何を召し上がりたいかによって、ご紹介しております」とのこと。
 特に、地酒を飲みながら手打ちそばをいただく「そば処 しんばし」がお薦めだそうです。「しんばし」は4年前にリニューアルし、介助用トイレもあり、入り口の階段部分にはスロープが準備されています。からりと揚がった天ぷらもおすすめです。 (温泉エッセイスト)
<メモ> 「越後湯沢温泉 和みのお宿 滝乃湯」=(電)025・784・3421。和洋室・萩の間は1泊2食付き(2人利用)1人2万5000円〜
 「そば処 しんばし」=(電)025・784・2309

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