義足の歩みたどる 江東で企画展 製作工程も紹介

2021年7月29日 07時21分

自身がファッションショー用に手掛けた「見せる義足」を紹介する臼井さん=いずれも江東区新砂のギャラリーエークワッドで

 義足の歴史やひとつの義足ができるまでの工程、より速く走るための競技用義足の開発などを紹介する企画展「社会のダイバーシティを考える 立つ、歩く、走る 義足でこえる心の壁」が、江東区新砂の竹中工務店東京本店一階「ギャラリーエークワッド」で開かれている。八月五日まで。
 義足は「義肢装具士」という国家資格を持つ人が、一人一人の足の状態に合わせてソケットを製作している。ソケットに人の足と変わらない見た目の靴を履かせた足の部分を付けたり、走るために設計された競技用義足を取り付けたりできる。
 展示では、石こうを使って足の切断面の型取りをし、プラスチックを固め、何度も使う人に履いてもらい微調整しながらソケットを製作する様子を動画などで見ることができる。
 また、明治初期に日本人も海外製の義足を使い始め、西南戦争や日清・日露戦争と戦禍が続く中で、手足を失った戦傷者のために国産の義足などが生まれた過程を年表で解説している。

義足を製作する工程や、義足で走る活動を紹介する展示

 近年はパラリンピックで活躍する義足アスリートも注目されるようになり、義足を隠さずに見せようとする場も増えた。荒川区の鉄道弘済会義肢装具サポートセンターの義肢装具士、臼井二美男さん(65)は、足を切断した女性たちが華やかに装飾した義足を見せるファッションショーも手掛けている。臼井さんは「展示は、かっこいい、美しい義足もあると子どもたちにも怖がらないで知ってもらえる」と話す。
 入場無料。開館時間は午前十時〜午後六時。土曜と八月五日は午後五時まで。日曜休館。新型コロナウイルス対策のためウェブからの事前予約制だが、空きがあれば当日入館も可能。問い合わせはギャラリーエークワッド=電03(6660)6011。(神谷円香)

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