<演劇パラダイス>劇団普通 リアリティー大切に

2021年7月29日 07時18分

けいこをする出演者たち(福島健太さん撮影)

 「奇抜なことでなく、自分がおもしろいと思う芝居をやりたい」と、劇団名に普通と掲げて2013年に茨城県出身の石黒麻衣(42)が立ち上げた。リアリティーを大事にする戯曲が身上で、せりふだけでなく役者の身体的な動きや醸し出す雰囲気も含めて伝えるから会話劇でなく「態度劇」。30日初日の演目「病室」は、脳梗塞の患者たちと看護師、家族の人間関係や人生を実体験も交えて描く。
 新進気鋭の劇団を発見して上演する東京都三鷹市芸術文化センターによる「ネクストセレクション」シリーズ担当者の目に留まり、19年に続く再演。全編茨城弁での上演は、「荒っぽいが人間味のあふれたこの方言でしか表現できないところがあるから」という。
 健康によさそうと始めた演劇が今や、「作品や演出、演技のアイデアがあふれて止まらない」。あちこちの劇団に「お手伝いをさせて」と飛び込んで人脈を広げてきた。「お客と空間を共有する前提の演劇」に心を奪われている。
 8月8日まで同センター星のホールで。問い合わせはセンターの電話予約=(電)0422・47・5122。 (五十住和樹)
 ※劇団や公演の情報をお寄せください。東京新聞文化芸能部芸能班=ファクス03・3595・6929またはEメール(hougei-t@tokyo-np.co.jp)で。

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