浦学 打ち勝った 着々加点、14回目甲子園<高校野球・埼玉>

2021年7月29日 07時40分

3年ぶりの夏大会優勝を決めて喜ぶ浦和学院の選手ら=県営大宮公園野球場で

 第103回全国高校野球選手権県大会の決勝が二十八日、さいたま市の県営大宮公園野球場であり、浦和学院が昌平(しょうへい)に10−4で勝利。二〇一八年以来となる14回目の夏の甲子園出場を決めた。
 浦和学院は一回に吉田瑞樹主将(3年)の中犠飛で先制すると、二回以降は吉田匠吾(しょうご)選手(同)や高松陸選手(同)の本塁打などで昌平を突き放した。投手陣は4人の継投で終盤の反撃をしのいだ。
 2年ぶりの開催となる夏の甲子園は八月九日に開幕する予定。(杉原雄介)

◆監督へ感謝の一振り 浦和学院・吉田匠吾選手(3年)

2回表、3点本塁打を放ちホームインする浦和学院の吉田匠吾選手

 感謝の一振りで甲子園をたぐり寄せた。1点リードの二回表2死一、二塁。浦和学院の吉田匠吾選手は「甘くなりがちな初球を狙う」と決めて打席に入った。読み通り初球、高めに抜けたスライダーを引っ張ると、打球は右翼席へ。チームを勢いづける値千金の3点本塁打となった。
 今大会は準決勝を終えて計2安打と苦しんだが、森士(もりおさむ)監督(57)は一番打者で起用を続けた。吉田匠選手は「毎日つきっきりで指導してもらい、結果が出なくても起用してくれた森先生に恩返しがしたかった」と笑顔を見せた。
 七回途中からは4番手としてマウンドにも上がった。切れのある球を低めに集め、1失点で九回まで投げきり、勝利の瞬間には大きく跳び上がって喜びを爆発させた。
 試合後、一九九一年から指揮を執る森監督が今夏限りでの退任を発表した。「甲子園では、森先生が築いた強い浦学の名に恥じない戦いをしたい。打撃も守備も走塁もまだ改善できる」と吉田匠選手。深紅の大優勝旗をはなむけとするべく、一層成長した姿で全国の舞台に挑む。(杉原雄介)

◆勝負強さ 昌平不発

 初の甲子園出場を目指した昌平は、昨夏の独自大会に続いて決勝に進出したが、またもや頂点を逃した。
 三回までに6失点と序盤の大量失点が重くのしかかった。4投手をリードした川田悠貴捕手(3年)は「一つ一つのプレーの切り替えがうまくいかなかった」と悔やんだ。六回には川田捕手の2点適時打で反撃したが、プロ注目のスラッガー吉野創士選手(同)ら主軸が沈黙。持ち味の試合終盤の勝負強さを見せられなかった。
 黒坂洋介監督は「逆転しようと奮起したが、力が及ばなかった。選手たちは大会を通じてたくましくなり、誇りに思う」と話した。(近藤統義)

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