尾身会長「下げる要素あまりない」…五輪、夏休み、デルタ株、コロナ疲れ 首都圏の感染急拡大

2021年7月29日 10時46分
尾身茂会長

尾身茂会長

 29日に開かれた参院内閣委員会の閉会中審査で、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は、首都圏などでの新たな新型コロナ感染者の急増に対し「大変な危機感を感じています。この感染を下げる要素があまりありません」と強調した。
 感染拡大を進める要因として、「コロナ疲れ」や感染力の強い変異株「デルタ株」への置き換わりとともに「夏休み、お盆、さらにオリンピック」と列挙し、東京五輪の開催が人出の増加に影響している懸念を指摘。「最大の危機は、社会一般の中で危機感が共有されていないことだと思います」とも述べた。対策が進まない場合、「早晩、医療逼迫が今よりもさらに深刻になる」と訴え、自宅療養中に重症化する患者が出てくる恐れを想定して対策する必要性にも言及した。
 五輪中止やパラリンピックの有観客開催の是非について問われると、自らの判断の表明は避けつつ、「(東京の新規感染者数が3000人を超えた)この時期を逃さないで、明確な強いメッセージを出していただければと思います」と政府に注文した。
 いずれも立憲民主党の杉尾秀哉氏の質問に答えた。
 政府からのメッセージを巡っては、菅義偉首相は28日、感染の急拡大を受けた取材対応を拒否した。官邸側は「本日はお答えする内容がない」(首相秘書官)と説明した。

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