IOC広報部長「五輪はパラレルワールド。われわれから広げていない」新型コロナ感染者数過去最多に

2021年7月29日 17時54分
 東京を中心に国内で新型コロナウイルスの感染が急拡大していることに関連し、国際オリンピック委員会(IOC)のマーク・アダムス広報部長は29日の定例記者会見で、東京五輪では頻繁な検査と外部との接触を遮断した「バブル方式」が採用されていることから、「パラレルワールド(別世界)みたいなもの。われわれから東京で感染を広げていることはない」と強調した。
 アダムス氏は「われわれは最も検査されたコミュニティー。選手村では一番厳しいロックダウンの制限が取られている」と指摘。IOCのリチャード・バジェット医事部長も「(国内の)医療崩壊に影響することはないと思う」と語った。
 大会組織委員会によると、27日時点で海外から計3万9209人の大会関係者が来日した。これまでに新型コロナの感染が確認された海外の大会関係者は89人。現在2人が医師の判断で入院しているが、重症者はいないという。
 一方、厚生労働省に新型コロナ対策を助言する専門家組織のメンバーからは、緊急事態宣言下でも人出の減り方が鈍い要因について、感染拡大防止の呼びかけと、お祭り的な東京五輪開催が「矛盾したメッセージになっている可能性がある」との声が上がる。
 この日の会見で五輪の「お祭りムード」が間接的に感染拡大につながっているのではないかとの質問に対し、組織委の高谷正哲スポークスパーソンは「専門家の知見に耳を傾けながら、安全で安心な大会運営に努めていきたい」と述べるにとどめた。(藤川大樹)

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