全体の距離感に優れた日本代表 相手を崩すことで守備にも役立った<サッカー・風間八宏評論>

2021年7月29日 14時02分
日本―フランス 前半、先制ゴールを決め、喜ぶ久保(右)=日産スタジアムで

日本―フランス 前半、先制ゴールを決め、喜ぶ久保(右)=日産スタジアムで

 サッカーの質で、日本はこの日のフランスを大きく上回った。個々で戦っていた印象のフランスに対し、特に日本が優れていたのは全体の距離感。程よい距離に選手同士がいるからパスがつながり、局面で数的優位をつくって守備を完全に崩していた。
 相手を崩すことは守備にも役立った。相手はスムーズに攻撃に移れず、逆に日本は無理なくそれぞれのポジションに戻れる。吉田、冨安らが最終ラインを巧みに操り、自分たちの距離感を見つけたことは大きい。4―0のスコアに見合う内容だった。
 3試合連続得点の久保は、シュートがうまい。シュートに大切なのはコースとタイミング。GKが届くなら、どんなに強く蹴ってもなかなか入らない。彼は足の振りが速く、GKもDFも予測できないわずかな間で、いつの間にかコースを狙っている。幼いころから良いGKを相手にしてきたことで磨かれたものではないかな。
 1試合ごと、着実にステップアップしている。中2日の連戦は相当きついが、チーム状態が良いので特別な練習はしなくてもいい。しっかり体を休められるのは好材料だ。トーナメントはどこに落とし穴があるか分からない。引き続き自分たちの力を出せるかが重要になる。(元J1名古屋、川崎監督)

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