菅首相 感染急拡大 五輪開催の影響を否定「そこはない」

2021年7月29日 19時12分
29日夜、記者団の質問に答える菅首相

29日夜、記者団の質問に答える菅首相

 菅義偉首相は29日、新型コロナウイルスの感染急拡大と東京五輪の因果関係について官邸で記者団に「ないと思っている」と否定した。記者が「五輪の開催が今回の感染者数に影響を与えていない、因果関係がないという論拠を聞かせてほしい」と尋ねたのに答えた。
 首相は「五輪で人流が増えたり、外国の方から感染が広がったりするのを避けるための水際対策はしっかりやっている」と強調した。政府の新型コロナ対策分科会の尾身茂会長は同日の参院内閣委員会で、五輪が感染拡大の要因の1つだと指摘したが、それとは異なる見解を示した。
 首相が6月の参院決算委で、国民の生命と健康を守ることが五輪開催の前提だと答弁していたことに関連し、今の状態は前提が守られているかを記者から問われ「前提の中で最大限の努力をしている。当時20%だった高齢者の重症者は、今は3%を切る時もある」と回答。今後の対策として「ワクチン接種や抗体カクテル療法など準備を進めている」と述べた。
 東京都の新規感染者が初めて3000人を超えた28日に取材に応じなかった理由については「毎日対応することではなく、一定の方向性を示す中で今日、このように対応している」と説明した。記者団はまだ質問の声を上げていたが、官邸側は約5分間で取材を打ち切った。(上野実輝彦)
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