史上初の金メダルに沸くフィリピン 東京五輪で偉業の重量挙げ女子選手に報奨金や賞金2億円超か

2021年7月29日 20時37分
 【バンコク=岩崎健太朗】東京五輪の重量挙げ女子55キロ級で26日に優勝し、フィリピンに初の金メダルをもたらしたヒディリン・ディアス選手(30)に同国内が沸いている。政府の報奨金のほか、企業などから賞金や賞品の申し出が殺到。地元メディアは「1億ペソ(約2億2000万円)に上るだろう」(政府関係者)と伝えている。

女子55キロ級で金メダルを獲得し、表彰台で笑顔のフィリピンのディアス選手。同国に全競技を通じて初の五輪金メダルをもたらした=東京国際フォーラムで、共同

 フィリピンが1924年に五輪に参加して以来、金メダルは初めて。ディアス選手は4回目の五輪出場で、前回大会の銀メダルを超えて頂点に立った。幼いころは、3輪タクシーの運転手だった父と野菜や魚を売って生計を助け、プラスチックのパイプとコンクリートの重りでバーベルを手作りしたという。新型コロナウイルスの影響で1年以上マレーシアで暮らし、練習環境が制限されたが「若い世代に夢を持ち、実現することができると伝えたい」と語った。
 偉業に対し、政府からの規定の報償金1000万ペソと複数の実業家からの賞金に加え、企業から別荘地の土地とコンドミニアム、13人乗りの大型車、生涯分のガソリンや航空券などが続々と寄せられている。28日に帰国し、オンラインの対面で祝福したドゥテルテ大統領もポケットマネー300万ペソを贈ると約束。所属する空軍では昇進と昇給が決まった。

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