「反核」の尾崎豊に迫る 来月8日 浅草でトークイベント

2021年7月30日 07時09分

チラシを手に尾崎豊さんについて語る有志の会の市原みちえさん(左)と、大久保青志さん=台東区で

 トークイベント「飛び降りちゃった 尾崎豊〜反戦・反核の思いとは?〜」が8月8日、浅草寺近くの台東区民会館(花川戸2)で開かれる。日比谷野外音楽堂(千代田区)の反核ライブ「アトミック・カフェ」に出演したミュージシャン、尾崎さんの伝説のステージを回想。広島、長崎の原爆の日(同月6日、9日)に合わせ、「反核」を歌ったデビュー間もない尾崎さんの姿に迫る。(井上幸一)
 イベントは、「悼む!尾崎豊 有志の会」が主催。一九八四年八月四日、野音でのアトミック・カフェを主催したイベント企画・制作会社チーフプロデューサーの大久保青志(せいし)さん(70)が、三十七年前の尾崎さんについて証言する。
 若者に大きな影響を与え、二十六歳で死去した尾崎さん。「反核」「十七歳の地図」など四曲を野音で歌った際は十八歳だった。照明設備の足場から七メートル下のステージに飛び降りて左足を骨折、それでも歌い続けたことで「伝説」となった。
 当日は、野音の模様を記録した映像を上映、けがの療養中に尾崎さんにインタビューもしている大久保さんが話した後、質疑、意見交換。尾崎さんの兄からのメッセージも紹介する。
 大久保さんは「反戦、反核、反原発のコンサートに、何か変えられるか、変わるのか、違和感も感じていたようだ。何を表現していいのかと思い悩んでいた」と当時の尾崎さんを語る。
 有志の会の共同代表は、永山則夫元死刑囚の遺品を展示するギャラリーを運営する市原みちえさん(75)=北区。「永山と尾崎さんが重なる。社会に向けて警告を発する炭坑のカナリアだった。若い世代が社会にものを言えず、怒りを表さなくなっている。コロナ禍での五輪開催。不条理がまかり通りそうな今だからこそ」と、尾崎さんを伝える意味を語る。
 浅草を会場に選んだのは「広島、長崎と同様、戦争で多くの犠牲者が出た東京大空襲の現場だから」と説明する。
 午後二〜四時。参加費千円。要予約。問い合わせ、予約は、市原さん=電090(9333)8807=へ。

関連キーワード

PR情報

東京の新着

記事一覧